中古車購入 [2021.05.01 UP]
アルファロメオ ジュリアの狙い目グレードや特徴と価格相場を紹介
この記事の目次
ジュリエッタの後継車として誕生したアルファロメオ ジュリアに関して、今回はグレード別に紹介していきます。
「それぞれどのような特徴があるの?」「中古で購入する場合に目安となる予算はどれくらい?」といった実際に購入を検討されている方に必要な情報を掲載していますので確認してみてください。
アルファロメオ ジュリアの歴史
1962年、アルファロメオからジュリアの初代が登場します。ジュリアは、1950年代に登場した「ジュリエッタ」の後継モデルとして登場しました。アルミ製DOHCエンジンや5MT、ディスクブレーキなどを装備し、当時としては高いパフォーマンスを持つ車であったことから、スポーティーな小型車として人気を博します。登場した当初は、「ジュリア ベルリーナ」と呼ばれる4ドアセダンのみがラインナップされました。
1963年、「ジュリア ベルリネッタ」と呼ばれる2ドアクーペが登場。エクステリアデザインは、のちにカーデザイナーの巨匠となるジウジアーロが担当しました。日本でも初代ジュリアといえばこのモデルであり、現在でも高い人気を誇ります。
1965年、市場からジュリア ベルリーナの高性能版を熱望する声が絶えず、そこで登場したのが「ジュリア スーパー」でした。開発時より快適性と速さの両立を意識しており、その使い勝手のよさと速さから人気モデルとなりました。
1972年、ベルリネッタのエンジンをさらに拡大し、2.0Lのエンジンを搭載した「ジュリア 2000GTV」が登場。このエンジンは132馬力を発揮し、軽量かつ空力に優れたボディもあって時速200kmに迫る最高速度を獲得しています。
2015年、159の後継モデルとして2代目のジュリアが登場しました。2代目登場時は、4ドアセダンのみ設定されています。プラットフォームには、ヨーロッパの自動車メーカー・マセラティと共同開発した新設計の「ジョルジオ」を採用しました。1992年に生産を終了した75以来のFRセダンとして登場した2代目のジュリアは、アルファロメオの伝統を保ちつつ現代的な車に仕上がっています。
2017年、ようやく日本での発売を開始。日本では、「ジュリア ベースグレード」、「ジュリア スーパー」、「ジュリア ヴェローチェ」、「ジュリア クアドリフォリオ」の4つがラインナップされました。
2018年、ジュリア クアドリフォリオをベースにした特別仕様車「ジュリア クアドリフォリオ カルボニオ」を発売します。
2020年、一部改良を行い、安全装備を充実させて全車に衝突被害軽減ブレーキを標準装備されました。
ジュリア クアドリフォリオ
ジュリアのトップグレードとして君臨する「ジュリア クアドリフォリオ」
ジュリア クアドリフォリオは、2代目の2017年に設定されたグレードです。この世代では、ジュリアのトップグレードとして位置づけられています。
このグレードの特徴は、エンジンに510馬力を発揮するハイパフォーマンスの2.9LのV6ツインターボエンジンを搭載していること。このパワーを制御するためにエアロダイナミクスやサスペンション、駆動系に電子制御システムが採用されています。
装備面も充実しており、フルオートエアコンや19インチアルミホイール、本革巻きステアリング、運転席パワーシートなどを標準装備しているのが特徴です。
中古で購入する際の目安となる予算
ジュリア クアドリフォリオを中古で購入する際の目安となる予算をご紹介します。
<年式:予算目安>
2017年式:679万円〜798万円
2018年式:639万円〜901万円
2019年式:735万円〜818万円
2020年式:849万円〜959万円
2021年式:流通量希少のため算出不可
ジュリア クアドリフォリオはジュリアの中でも、トップグレードとして君臨しているグレードのため、どの年式もかなり高い価格がつけられています。
先代モデルとの比較
2代目(現行モデル):2017年〜
ジュリア クアドリフォリオは、2代目より誕生したグレードです。
エンジンも他のグレードとは異なり、2.9LのV6ツインターボエンジンを搭載し、500馬力を超える出力を発揮します。
エクステリアでは、一見して他のグレードと大きな差異はありませんが排熱ダクトが各部に開けられ、只者ならぬ雰囲気に仕上がっています。素材も軽量なカーボン製に置き換えられるなど、ジュリアのトップグレードとして差別化が図られています。
インテリアでも明確な違いはありませんが、素材にはカーボンが多用されており、スタイリッシュで軽量になっているのが特徴です。また、シートもレザーとアルカンターラを用いた上質なものが採用されました。
中古車市場ではジュリアの中でも高額グレードということもあり、中古車の流通数はあまり多くはありません。しかし、状態のよいものが多いため、どの車両を選んでも大きな失敗をすることはないでしょう。とはいえ、かなり高額な値段がつけられているので、慎重に検討することをおすすめします。
エンジンは2.9L V型6気筒ツインターボ最高出力510ps。ボディサイズは全長4645mm×全幅1865mm×全高1435mmです。
人気のあるカラー
ジュリア クアドリフォリオのボディカラーは、下記の6色が設定されています。
・アルファ レッド
・ヴェズヴィオ グレー
・ブルカノ ブラック
・ミザーノ ブルー
・コンペティツィオーネ レッド
・トロフェオ ホワイト
この中では、ジュリア クアドリフォリオ専用カラーとなる純白の「トロフェオ ホワイト」が人気です。
ジュリア ヴェローチェ
上質さと高次元の走りを両立した「ジュリア ヴェローチェ」
ジュリア ヴェローチェは、2代目の2017年に設定されたグレードです。この世代では、上質さと高次元の走りを両立させたスポーティーグレードとして位置づけられています。
エンジンでは、排気量こそ小排気量化されていますが、ターボを装備することでスポーツセダンにふさわしいパワーを獲得しているのが特徴です。
また、ホールド性に優れたシートやアルミパネルを多用したインテリアなどは、ソリッドながらも高い質感を持っています。
中古で購入する際の目安となる予算
ジュリア ヴェローチェを中古で購入する際の目安となる予算をご紹介します。
<年式:予算目安>
2017年式:338万円〜365万円
2018年式:349万円〜428万円
2019年式:328万円〜538万円
2020年式:465万円〜548万円
2021年式:519万円〜549万円
ジュリア ヴェローチェの中古車は、現時点で40台ほど流通しています。選択肢は多いものの、価格はまだ高めなので、車両状態をしっかりと確認するようにしましょう。
先代モデルとの比較
2代目(現行モデル):2017年〜
ジュリア ヴェローチェは、2代目より誕生したグレードです。
エンジンには、排気量2.0Lのツインスクロールターボエンジンを搭載。出力はトップグレードのジュリア クアドリフォリオに比べれば控えめにはなるものの、それでも十分すぎる280馬力を発揮します。また、ジュリアの中では唯一4WDが設定されるグレードです。
エクステリアでは、ジュリア ベースグレードやジュリア スーパーとは異なる専用バンパーが採用されています。さらに、19インチアルミホイールとスポーツブレーキを採用したことで、スポーティーな見た目と性能を獲得しました。
インテリアでは、ジュリア全グレードに共通するデザインではあるものの、随所に取り入れられたアルミパネルによって、クールでソリッドな印象に。シートに関しても、専用のレザースポーツシートが採用されています。
このグレードの中古車は、現時点の中古車市場で40台ほど流通していました。そのため、ある程度豊富な選択肢の中から、条件に合った車両を探せるでしょう。
エンジンは2.0L直列4気筒ターボ最高出力280ps。ボディサイズは全長4645mm×全幅1865mm×全高1435mmです。
人気のあるカラー
ジュリア ヴェローチェのボディカラーは、下記の6色が設定されています。
・アルファ ホワイト
・アルファ レッド
・ヴェズヴィオ グレー
・ブルカノ ブラック
・アノダイズド ブルー
・ミザーノ ブルー
この中では、真っ赤な「アルファ レッド」と、鮮やかな青色の「ミザーノ ブルー」が人気です。
ジュリア スーパー
上質さを満たすラグジュアリーグレード「ジュリア スーパー」
ジュリア スーパーは、2代目の2017年に設定されたグレードです。この世代では、上質さを存分に満たすラグジュアリーグレードとして位置づけられています。
他のグレードと比べて、エンジンパワーは控えめなものとなっていますが、インテリアではウッドやプレミアムレザーをふんだんに用いており、さらに同素材のシートを装備するなど、質感は非常に高いものを採用しました。
また、エクステリアではプレーンなデザインのフロンバンパーを採用するなど、落ち着いた印象となっているのが特徴です。
中古で購入する際の目安となる予算
ジュリア スーパーを中古で購入する際の目安となる予算をご紹介します。
<年式:予算目安>
2017年式:268万円〜334万円
2018年式:299万円〜368万円
2019年式:339万円〜429万円
2020年式:369万円〜449万円
2021年式:流通量希少のため算出不可
ジュリア スーパーは他のグレードと比べると、中古車価格もわずかですが落ち着いてきています。安いものでは200万円台の車両もあるので、手を出しやすいでしょう。
先代モデルとの比較
2代目(現行モデル):2017年〜
ジュリア スーパーは、2代目に誕生したグレードです。
初代のジュリアやジュリエッタの高性能モデルに与えられていた名称であるスーパーを受け継ぐジュリア スーパーですが、この世代ではインテリアの上質感が特徴のグレードとなりました。
エンジンは2.0Lのターボエンジンを採用し、出力は200馬力を発揮。ジュリア クアドリフォリオやジュリア ヴェローチェに比べれば見劣りするものの、アルファロメオらしい軽快さは十分に感じられます。
エクステリアでは、シンプルでプレーンな形状のフロントバンパーを採用。ウインドウモールはクロムメッキに変更されたことで、全体的に落ち着いた印象となりました。
インテリアでは、ジュリア共通のデザインですが、その素材にはウッドパネルやプレミアムレザーを取り入れられています。シートも、同様の素材を使用した快適性の高いものを採用。これらの違いにより、上述の2グレードとは大きく異なるテイストとなっています。
現時点の中古車市場では、40台ほどの中古車が流通していました。他のグレードと比べると価格も落ち着いてきているため、手を出しやすいでしょう。
エンジンは2.0L直列4気筒ターボ最高出力200ps。ボディサイズは全長4645mm×全幅1865mm×全高1435mmです。
人気のあるカラー
ジュリア スーパーのボディカラーは、下記の5色が設定されています。
・アルファ ホワイト
・アルファ レッド
・ヴェズヴィオ グレー
・ブルカノ ブラック
・アノダイズド ブルー
この中では、真っ白な「アルファ ホワイト」と、真っ赤な「アルファ レッド」が人気です。
ジュリア クアドリフォリオ カルボニオ
販売台数50台の特別仕様車「ジュリア クアドリフォリオ カルボニオ」
ジュリア クアドリフォリオ カルボニオは、2代目の2018年に設定された特別仕様車です。グレード名が示すとおり、「ジュリア クアドリフォリオ」をベースに開発されました。
車名につけられたカルボニオとは、イタリア語で「炭素」を意味しており、その名のとおりカーボン製の特別装備を多数用いているのが特徴です。
他にも、アルミホイールも専用品が採用されました。また、足元にはダークグレーで仕上げられた鍛造(たんぞう)19インチホイールを採用しています。
中古で購入する際の目安となる予算
ジュリア クアドリフォリオ カルボニオを中古で購入する際の目安となる予算をご紹介します。
<年式:予算目安>
2018年式:718万円
ジュリア クアドリフォリオ カルボニオの中古車は、現時点の中古車市場でたった1台しか流通していませんでした。
もともと50台の限定の特別仕様車として誕生したグレードのため、保有しているユーザーが少ないことが考えられます。その中でたった1台でも流通していることは、ある意味奇跡といえるでしょう。
先代モデルとの比較
2代目:2018年
ジュリア クアドリフォリオ カルボニオは、2代目の2018年に誕生した特別仕様車です。
エンジンには、ジュリア クアドリフォリオと同じ2.9LのV6ツインターボエンジンが採用されました。そのスペックも共通で、各種電子デバイスの制御によって安全かつ快適にそのパワーを開放することができます。
ジュリア クアドリフォリオとのエクステリアの違いは、カーボン製のドアミラーの他、新たに採用されたダークグレー仕上げの19インチ鍛造(たんぞう)アルミホイールです。非常に軽量にできており、4本合計で10kg以上の軽量化を達成しました。
また、ボディカラーはトロフェオ ホワイトの1色のみの設定となりますが、カーボンの黒と白のコントラストがクールな印象を与えます。
インテリアでは、カーボンファイバー製のシフトノブインサートやイルミネーテッドドアシルガードの他、アルミ製のフューエルキャップが特別装備されました。
現時点の中古車市場では、たった1台しか流通していません。50台の限定で販売された特別仕様車なので、今後も広く流通することは期待できないでしょう。
エンジンは2.9L V型6気筒ツインターボ最高出力510ps。ボディサイズは全長4635mm×全幅1865mm×全高1435mmです。
人気のあるカラー
ジュリア クアドリフォリオ カルボニオのボディカラーは、下記の1色が設定されています。
・トロフェオ ホワイト
ジュリア クアドリフォリオ カルボニオはボディカラーが1色しか設定されていないグレードのため、必然的に純白の「トロフェオ ホワイト」が人気です。
※本記事は、2021年4月時点の情報になります。現在の相場価格と異なる可能性がございます。
ライタープロフィール
グーネット編集部
クルマの楽しさを幅広いユーザーに伝えるため、中古車関連記事・最新ニュース・人気車の試乗インプレなど 様々な記事を制作している、中古車に関してのプロ集団です。 みなさんの中古車・新車購入の手助けになれればと考えています。
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