高騰していた「ビットコイン」などの暗号資産の価格が急落しています。市場ではアメリカの大規模な金融緩和が早期に縮小されるという観測を背景に、投資家が暗号資産から他の資産へと資金を移す動きが強まっているという指摘が出ています。
暗号資産の大手交換会社、ビットフライヤーによりますと、5月14日に1ビットコインの価格が円建てで707万円と最高値を記録するなど、暗号資産は昨年末から値上がり傾向が続いていました。
アメリカなど各国が大規模な金融緩和を行っているために新たな運用先として投資家からの資金が流れ込んだためとみられています。
しかし、5月中旬以降、価格が急落していて、24日には一時、340万円と最高値の半分以下まで値下がりしました。
ビットフライヤーの金光碧マーケットアナリストは「アメリカの景気回復に伴いFRB=連邦準備制度理事会が大規模な金融緩和を早期に縮小するという観測が広がっていることや、中国で暗号資産の規制強化に向けた動きなどもあり、機関投資家を中心に暗号資産から他の資産へと資金を移す動きが強まっている」と指摘しています。
テスラ ビットコイン利用停止も影響か
ビットコインを巡っては、アメリカの電気自動車メーカーテスラの経営トップ、イーロン・マスク氏が車を購入する際の決済手段としてビットコインも使えるようにしたことも値上がりに拍車をかけました。
しかし、5月になって、マスク氏はビットコインが取り引きの処理で大量の電力を使い環境に負担をかけているとして一転してビットコインの利用を停止すると表明しました。
こうしたこともきっかけにその後、ビットコインの価格は急落しました。
ビットコインの価格急落 米の金融緩和 早期縮小の観測が背景 - NHK NEWS WEB
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