アキバPCショップのグラフィックスカード売り場は、ゆっくりと正常モードに近づきつつあるようだ。明らかな転売目的と分かる人が来店する頻度はどこのショップも減っている様子で、「ゼロではないですが、フェードアウト中という印象はありますね」(某ショップ)という。
GeForce RTX 3070 Tiカードは10万円切りモデルが複数選べる状況
その中で残る懸念は高騰した価格だが、同じGPU内でも価格差が広がっており、価格バランスが変動する気配が強まっている印象がある。TSUKUMO eX.は「転売等とは別に、半導体不足や輸送費の高騰などがあるので何ともいえません」とクギを刺しつつ、「GeForce RTX 3070 TiとRTX 3070カードの間で逆転現象が起きていたりします」と話す。
売り場に並ぶ両カードの価格帯を調べると、RTX 3070は11万円弱〜13万円強(税込み、以下同様)のモデルを並べるショップが多いのに対し、RTX 3070 Tiは10万円以下〜13万円強となっている。ショップによっては9万円切りのモデルも見つかるほどだ。
全体的に高価格帯が張り合っていて、低価格帯は上位であるRTX 3070 Tiの方が安くなっている。
例えば、ドスパラ秋葉原本店はMSI「GeForce RTX 3070 Ti GAMING TRIO 8G」とPalitの「NED307T019P2-1046A」がともに8万9800円となっていた。「目立って安いので、やはりよく売れています」(同店)という。
前述の通り、半導体不足や輸送費の問題がからむため、この状態がいつまで続くかは不明だ。あるショップは「代理店ですら在庫が読めない状況が続いているので、こうした逆転現象は他のGPU間でも十分起こり得ると思います。まあ、混乱していますよね」とこぼしていた。
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長尾オープンフレームのMini-ITX版に赤とライトグリーンモデルが登場
PCケース関連で話題を集めていたのは、長尾製作所のオープンフレームボディー「N-FRAME」シリーズに属するモデルだ。
Mini-ITXのマザーボードとATX電源を搭載できる「N-FRAME-ITX-APS」(2020年12月発売)のカラーバリエーションで、レッドとライトグリーンとなる。アユートのProjectM扱いで、価格は1万4000円弱となる。
ProjectMは2021年2月に投入した「PM-N-FRAME-ITX-APS-WHITE」(1万4000円弱)を始め、ブラック基調のN-FRAMEシリーズに複数のホワイトモデルをリリースしてきたが、他の色の追加は初めての取り組みとなる。
オリオスペックは「N-FRAMEの中でも、Mini-ITXはATXと並んでよく売れます。小ぶりですし、新色の反響を見るのにちょうどよかったんじゃないですかね。パーツのカラーリングも幅が広がっていますし、面白いチャレンジだと思います」と評価していた。
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