鉛筆と消しゴムとPC。もはやそんな時代。
今や大学生にとっても、優秀なパソコンは必須アイテム。さらにGIGAスクールの導入やオンライン授業の推進により、高校生や中学生にとってもリーズナブルで持ち運びしやすいラップトップ(ノートPC)はマストアイテムになりつつあります。というわけで、今回は新たにラップトップの購入を検討している学生さんや保護者の方向けに、Wirecutter編集部が厳選した「学生におすすめのパソコン」をご紹介します!
大学生活って、お金かかりますよね。授業料に教科書、一人暮らしなら家賃に食費に……。ですから、大学生こそ信頼性が高くリーズナブルなノートPCを選びたいところ。授業中メモをとったり、朝の3時にレポートを書いたり、ゼミのグループプロジェクト用にスライドを編集したり、用途はたくさんあります。ただ「言うは易し」で、大学生に最適なラップトップを見つけるのは、4,000文字のレポートを書くよりむずかしいかもしれません。
Wirecutterでは毎年数多くのラップトップをテストしています。本ガイドでは、その中から大学生や高校生におすすめの機種を抜粋してまとめました! 選考基準として、まずはPCとしての性能と価格のバランスを重視しました。次いでバッテリー寿命、サイズと重量、キーボードとトラックパッド、機能の充実度をチェック。リモート授業にも教室での講義にもバッチリ使えて、あらゆる要素を盛り込んだバランスのいいノートPCをご紹介しています。
また、ちょっとお高めで携帯性の高い機種や、さらにリーズナブルな機種も厳選して掲載しました。後者は、リモート学習する小中学生にもおすすめです。ただ、安価なモデルはバッテリー駆動時間が短かったりサイズが大きかったり、機能が制限されたりと性能は落ちますし、PC自体の寿命も短くなりがちです。
パワーと安定感の優秀バランスがおすすめ:Lenovo Yoga 7i(14インチ)
バランス抜群の優秀ラップトップ。Yoga はこの価格で手に入る最高のノートPCです。高価なウルトラブックに負けないパフォーマンスを披露しますが、軽量コンパクト感は失われており、バッテリー寿命も短めです。
■おすすめの仕様
プロセッサ | Intel Core i5-1135G7 |
ディスプレイ | 14インチ 1,920×1,080、タッチスクリーンあり |
重量 | 1,400g |
ストレージ | 256GB SSD |
メモリ | 8GB |
バッテリー駆動時間 | 13時間 |
おすすめポイント:低価格のウルトラブックといえば、学生さんでも手の出しやすい機種。高価格帯のウルトラブックよりスペックや追加機能は制限されますが、それでも比較的薄くて軽く、バッテリー寿命も十分。欠点もありますが、低価格帯のラップトップと比べればパフォーマンスも品質もはるかに優秀です。
ラップトップを購入して卒業までずっと使い続けたい、という高校生や大学生の方にはLenovo Yoga 7iがおすすめです。パワフルで持ち運びしやすく、キーボードやトラックパッドも頑丈で安定感があります。価格は米Lenovoのサイトでは899.99ドル(約9万9000円)から販売。低価格のウルトラブックでは割愛されがちな指紋認証やUSB-Cタイプの充電器も備えています。Cタイプの充電器は他のデバイスとも共有できるので便利です。
もちろん、よりコンパクトでバッテリーやキーボードの性能も良い上位機種(Dell XPS 13など)はありますが、その分価格もYoga 7iより高くなるので、学生さんが通常使用するにはメリットが少ないかもしれません。
ハイエンドのWindowsウルトラブック:Dell XPS 13 (9310)
最上級のウルトラブック。Dell XPS 13は薄くて軽く、バッテリーも長寿命。優れたキーボードに信頼性のあるトラックパッド、広々としたディスプレイが魅力。
■おすすめ仕様
プロセッサ | Intel Core i5-1135G7 |
ディスプレイ | 13.4インチ 1,920×1,200 |
重量 | 1,197g |
ストレージ | 256GB SSD |
メモリ | 8GB |
バッテリー駆動時間 | 12.5時間 |
おすすめポイント:予算に余裕のある方は、本格的なウルトラブックを検討してみましょう。上質なキーボードにディスプレイ、長寿命バッテリーに加えてパワーも十分。薄くて軽くてポータブルです。価格は高めですが頑丈で長持ちしますし、低価格PCより優れた体験を提供してくれます。ただ、最新のゲームをプレイする際や、動画編集や3Dモデリングといったタスクには、処理能力が不足していると感じるかもしれません。
Dell XPS 13 (9310)は軽量でコンパクト。1日中使用可能なバッテリーと優れたキーボード、トラックパッドを搭載しています。パフォーマンスは高速で、広々としたディスプレイはWeb閲覧や論文執筆に最適です。データ転送や外部ディスプレイとの接続、本体充電に使用するThunderbolt 4ポートを2つ搭載。できればUSB-Aポートも欲しいところですが、USB-CとUSB-A変換アダプタが付属しているので、許容範囲。さらにポートを増やしたい方は、USB-Cハブやドックを購入してください。
ハイエンドのMacウルトラブック:MacBook Air
バランス最高のMacBook。MacBook Airは快適なキーボードを搭載し、過去のMacBook Airとは一味違う高パフォーマンスと十分なストレージを誇ります。
■おすすめ仕様
プロセッサ | 8コア Apple M1 CPU |
ディスプレイ | 13.3インチ 2,560×1,600 IPSテクノロジー搭載 |
重量 | 1,290g |
ストレージ | 256GB SSD |
メモリ | 8GB |
バッテリー駆動時間 | 14.5時間 |
おすすめポイント:macOSを愛用している方、または他社と一線を画す技術サポートを希望する方には、MacBookがおすすめです。中でもサイズや重量、スピードのバランスを考えると13インチモデルがベスト。文書作成やリサーチ、基本的な動画や画像編集、コーディングなど学業全般で活躍してくれます。Appleには学生向けの割引サービスもあるので、10万円ほどかければ十分なスペックとストレージを備えた1台が手に入るはず。もちろん、卒業までしっかり使えます。
MacBookは一般的にWindowsウルトラブックより割高。特にメモリやストレージをアップグレードするなら、予算に余裕を持っておく必要があります。AppleのSSDアップグレードはかなり高価になるので、クラウドストレージや外付けSSDを検討したほうがお財布には優しいはず。最新のMacBookはキーボードが刷新され、ストレージも増大しているので旧バージョンより使いやすくなっています。
AppleのM1プロセッサを搭載した13インチのMacBook AirはWeb閲覧や文書作成、簡単な画像・動画編集には十分な速度で、3Dレンダリングやコード編集といった専門的な作業にも対応。また、優れたキーボードとトラックパッドに、1日中充電フリーな長寿命バッテリーを搭載しています。
他のApple製ラップトップ同様、ポート数は少なめ(Thunderbolt 2 /USB-C portが2つ)なので、USB-Cハブやケーブルを用意した方がいいかもしれません。それでも、軽量設計に頑丈なビルド、そして業界トップクラスのサポートは魅力。特にiPhoneなどAppleデバイスをお持ちの方には最適の優秀ラップトップになります。
最高のChromebook。低価格なのに非の打ち所がないパフォーマンスを実現し、素晴らしいキーボードとトラックパッドを搭載した軽量ボディのLenovo Flex 5は超おすすめChromebookです。
■おすすめ仕様
プロセッサ | Intel Core i3-10110U |
ディスプレイ | 13.3インチ 1,920×1,080 タッチディスプレイ |
重量 | 1,347g |
ストレージ | 64GB SSD |
メモリ | 4GB |
バッテリー駆動時間 | 10時間 |
おすすめポイント:ChromebookはWindowsやmacOS固有のプログラムが必要ない学生さんには最適です。優秀なChromebookなら文書作成やビデオ通話、動画ストリーミングなど通常のラップトップにできることは何でも叶います。ただ、WebブラウザやAndroidアプリを介することが前提。
Chromebookの魅力はなんといっても、リーズナブルな価格。400ドル(約4万4000円)のChromebookは500ドル(約5万5000円)のWindowsノートPCよりも速くて軽く、動きも滑らかでバッテリー寿命も長くなっています。さらに、Chromebookは安全でメンテナンスが簡単なのもメリット。そのぶん学校のプリンタとうまく接続できない可能性があるほか、Windowsのゲームはプレイできず、MacやWindowsの画像/動画/オーディオ編集アプリやMatLabなどの専門ソフトにもアクセスできません。
前述のようなデメリットを考慮しても「Chromebookいいね!」と思うなら、是非Chromebookガイド記事も参考にしてみてください。こちらでも、おすすめナンバーワン機種はLenovo Chromebook Flex 5 (13インチ)になっています。高速パフォーマンスに優れたキーボードとトラックパッド、コンパクトな軽量ボディに1,080pの鮮やかで明るいタッチスクリーンを装備。そのうえこの価格帯のChromebookの中ではスピーディ。バッテリーも1日の作業や授業にも十分な容量ですが、ちょっと心もとない気がするので、もう少し余裕が欲しい方はほかのおすすめ機種をご検討ください。
コスパ最高のWindowsラップトップ:Acer Aspire 5
500ドル以下の最高Windowsラップトップ。Acer Aspire 5は安価なWindowsラップトップとしては文句のない最高のスクリーンに快適なキーボード、信頼性のあるトラックパッドを搭載。一度に複数のアプリを立ち上げると動きが重くなりますが、簡単に安価でメモリ追加できます。
■おすすめ仕様
プロセッサ | Intel Core i3-1005G1 |
ディスプレイ | 15インチ 1,920×1,080 |
重量 | 1,900g |
ストレージ | 128GB SSD |
メモリ | 4GB |
バッテリー駆動時間 | 6.5時間 |
おすすめポイント:Windowsのラップトップは欲しいけど予算に余裕がない……という方でも手を出しやすい価格で、信頼できるノートPCです。このモデルはどちらかというとマルチタスクが不要の学生や、中学生以下の低学齢向き。同価格帯で「安くて軽いPC」となると、どうしてもスピードが犠牲になりがちで、逆に高速にこだわると他のスペックで妥協せざるを得ません。許容範囲内のスペックを備えた低価格ラップトップの場合、ティスプレイは15インチで重量は2,500g前後、しかも高価なウルトラブックと比べてバッテリー寿命も短くなります。同じプロセッサやメモリを装備していても、SSD搭載機種のほうが安価なHDDタイプのモデルよりもスピーディです。
Aspire 5は15インチの1,920x1,080 IPS液晶パネルに、快適で信頼性のあるキーボードやトラックパッドを搭載しており、他の安価なWindowsラップトップと比べて見栄えも良いです。ただ、メモリは 4 GBなので一度に開くことのできるプログラムやブラウザタブの数は制限されますし、バッテリーは1日もちません(メモリは簡単にアップグレード可能)。多くの低価格Windowsラップトップ同様、マイクロソフトのリフレッシュWindowsツールを用いて、不要なプリロードのアプリは削除しておくといいでしょう。
また、デフォルトのWindows10のSモード(信頼性の高いセキュリティと高速起動のパフォーマンスに特化したモード)からWindows 10 Homeに無料で切り替えることができるので、気になる方はこちらの手順をチェックしてみてください(Sモードはいったん解除するともとには戻せないので、ご注意を)。Windows 10のバージョンではマイクロソフトストアからのアプリ以外は制限され、またブラウザもEdgeのみになります。
PCの構成要素は数十、あるいは数百に及ぶので、限られた時間で本当にお買い得価格のラップトップを選ぶのは実は至難の業。価格は絶えず変動しますし、予告なしにモデルがリリースされたり中止されたりしますから。もし今回のおすすめ機種が入手できない場合は、以下のスペックを基準に好みのラップトップを探してみてください。
・第8世代もしくは第10世代Intel Core i5 プロセッサ(モデル名が「i5」で始まり、「8xxx」「10xxx」で終わるもの)
・3,000シリーズまたは4,000シリーズのAMD Ryzen 3もしくは5 プロセッサ
・8 GBのRAM
・SSD
・画面解像度1,920×1,080ディスプレイ(1,080p、フルHD)。
誰もが「最高」とうなる、おすすめタブレット。大画面と十分な速度のプロセッサ、Apple Pencilとスマートキーボード対応の第8世代iPadは、タブレットユーザーが欲しい機能を逃さず提供。
おすすめポイント:iPadは3万円台の頼れるタブレット。同価格帯のWindows PCやChromebookだと、ディスプレイが不鮮明だったりパフォーマンスがイマイチだったりと使用感に不満を感じがち。もちろん、プログラミングの授業やPhotoshopやPremiereを使っての画像や動画編集などPCだからこそこなせることもありますが、Web閲覧やレポート執筆、動画視聴、描画、手書きメモ作成などの作業はリーズナブルなiPadでも十分対応可能。実用的で安価なラップトップ代替機として活躍してくれるはずです。
スピード感もあり、App Storeには大量のゲームコレクション(生産的なアプリも)が並んでいます。軽量なのでベッドやソファでくつろぎながら使うにも最適です。もちろん、宿題は先に済ませてくださいね。
10.2インチのApple iPad (第8世代)は、より高価なiPad Proほど高速ではありませんが、レスポンスが良く快適に使用できますし、ディスプレイは明るくカラフルです。バッテリー駆動時間も長く、メモを取るのに便利なApple Pencilにも対応しています。さらに、iPadの欠点の1つだったキーボードとマウスも、Appleが力を入れた結果大幅に改善されており、専用ケースに収納してBluetoothキーボードとマウス(またはAppleのMagic Trackpad)とペアリングすれば、ラップトップと遜色ない使い心地に。余裕があれば、32GBから128 GBバージョンにグレードアップするのがおすすめ。クラウドストレージなどに頼ることなく、アプリや各種ファイルのスペースを確保することができます。
※価格など表示内容は執筆現在のものです。変更の可能性もありますので、販売ページをご確認ください。
©2021 WIRECUTTER, INC. A NEW YORK TIMES COMPANY.
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