[東京 27日 ロイター] - 日銀が27日公表した8月の企業向けサービス価格指数は前年比1.0%上昇となり、6カ月連続で上昇した。前年の落ち込みの反動が出た「広告」などが押し上げに寄与した。プラス幅は前月の1.1%から小幅に縮小したものの、基調としては緩やかな回復の動きが続いている。
「広告」はテレビ広告、インターネット広告、新聞広告を中心に押し上げ方向に寄与した。「運輸・郵便」もプラス寄与。外航貨物輸送は経済再開に伴う石油・石炭、鉄鋼石などの荷動き回復などで値上がりした。国内航空旅客輸送は需要の回復、内航貨物輸送は燃料油の価格上昇などを背景にそれぞれプラスに寄与した。
公表している146品目のうち、前年比上昇したのは79品目、下落したのは28品目だった。上昇品目数が下落品目数を51品目上回った。
前月比は0.1%下落だった。マイナスは3カ月ぶり。最も下押しに寄与したのは「広告」。テレビ広告(スポット)が前年比のプラス幅を縮小させた。東京オリンピックの放送により、五輪中継の裏番組を中心に企業の出稿意欲が減退したという。
日銀の担当者は、今後、新型コロナウイルスの感染状況が重荷になると見込まれる一方、ワクチン接種の進捗などでサービス需要の回復も期待されると指摘。その上で、企業向けサービス価格は「当面、押し上げ、押し下げ双方の動きが混在する不透明感が強い状況が続く」との見方を示した。
(杉山健太郎 編集:山川薫)
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企業向けサービス価格、8月は1.0%上昇 「広告」が寄与 - ロイター (Reuters Japan)
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