世界銀行は21日発表した報告書で、新型コロナウイルス禍からの石油需要回復などにより、2021年のエネルギー価格が前年比で83・4%上昇するとの予測を示した。21年の原油価格は69・7%上昇の1バレル=平均70ドルに達し、22年も平均74ドルと高止まりする見通し。世界経済の成長を阻害する恐れがあるとして懸念を示した。
世銀は従来予測を超えるエネルギー価格の上昇が「短期的には世界的なインフレの大きなリスクとなり、長期化すればエネルギー輸入国の足かせとなる」と分析。日本でも企業や家計の負担増につながるとして政府が対応に乗り出している。
エネルギー価格は原油や石炭などの価格動向を指数化したもの。原油価格は米国産標準油種(WTI)と北海ブレント原油、ドバイ原油の、国際的な原油相場の三大指標の平均値。石油需要が22年に新型コロナ危機以前の水準まで高まり、天然ガス価格の高騰による代替需要も上振れ要因となる。23年には平均65ドルに落ち着くと予想した。(共同)
エネルギー価格、8割上昇 21年世銀予測 - 産経ニュース
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