世界的な経済活動の再開に伴う需要の回復などによる原油価格の高騰を背景に、県内のレギュラーガソリンの平均小売価格は、1リットルあたり171.3円とおよそ7年ぶりに170円を超える高値となっています。
石油情報センターによりますと、25日時点の県内のレギュラーガソリンの平均小売価格は、前の週より4.1円高い1リットルあたり171.3円となりました。
県内でレギュラーガソリンの平均小売価格が170円を超えるのは平成26年11月4日以来、およそ7年ぶりです。
高知市本町にあるガソリンスタンドでは、高いガソリン価格を気にしながら給油する人の姿が多く見られました。
給油に訪れた高知市の20代の男性は、「とても高いと思います。私は学生ですが、バイトをしてもまかなえないようになってきています。香川や徳島に行きますが価格が全然違うので驚いています。せめて160円くらいに戻ってほしいです」と話していました。
石油情報センターは値上がりの理由について、「新型コロナウイルスの影響で停滞していた経済活動が再開し、原油の需要が世界的に高まる一方で、産油国が大幅な増産に慎重な姿勢をとっているため原油価格が高騰していることなどが原因だ」と話しています。
また今後の見通しについては、「原油の需要の高まりは続くので、来週も値上がりすることが予想される」と話しています。
原油価格の上昇で石油製品が全般的に値上がりしていて、漁船の燃料としてガソリンや重油を使用している県内の漁業者にも大きな影響を与えています。
このうちカツオ漁が盛んな黒潮町の佐賀漁港では、漁船の燃料として使うガソリンの価格が高騰して漁の採算がとれなくなり、沖まで漁に
行くことができなくなるなどの、不安を訴える声が聞かれました。
地元に住む70代のカツオ漁師の男性は、「新型コロナの影響でカツオの値段も下がり、採算がとれていない。これ以上、燃料代が上がると生活ができなくなる」と話していました。
県内のレギュラーガソリン平均小売価格 7年ぶり170円超|NHK 高知県のニュース - NHK NEWS WEB
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