中古車を買った。以前の持ち主は大阪の人で走行距離は約16年で1万3千キロほどと、当方が1年間に乗る距離に等しい。免許取得後に15年ほど首都圏に住んだが、電車や路線バスでどこにでも行けるので車を使う機会が少ない。マイカーは富裕層が持つという認識があった。 一方、公共交通が脆弱(ぜいじゃく)な山陰両県でマイカーは庶民の足。買い物や病院通い、通勤に1人1台の生活必需品である。都会地の家計簿で「電車・バス代」はあまり上下しないが、地方の「ガソリン代」は右肩上がり。今月、両県のレギュラーガソリン1リットルの平均小売価格が160円を超えた。 高騰の原因は産油国協調による増産の見送り。さらに新型コロナウイルス禍からの需要回復に供給が追い付かないことが、価格を押し上げている。地方から「安くして」と叫んでも、外国の為政者や投機筋は聞く耳を持たない。 わが国の揮発油税、地方揮発油税を合わせた「ガソリン税」は1リットル当たり53・8円。本来の税率は半額だが、道路整備に使う受益者負担の目的税(廃止)が由来の特例措置で倍の上乗せが永続化している。160円を3カ月連続で超えた場合、上乗せ分の課税を停止する「トリガー条項」があるものの、東日本大震災の発生を理由に凍結中だ。
地方が苦しむガソリン価格、痛みに蓋しないで(山陰中央新報) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース
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