FBS福岡放送
原油の高騰で福岡・佐賀でもガソリンや灯油価格の高止まりが続いています。本格的な冬を前に、日常に欠かせないモノの値上げにもつながっていて、生活への影響が色濃くなってきています。 ■樋口記者 「こちらの店舗ではレギュラーガソリン1リットル164円になっています。」 佐賀県基山町のガソリンスタンド。10月1日時点のレギュラーガソリン1リットルの価格は154円でしたが、わずか1か月で10円値上がりしました。 ■客 「(10月は)満タン入れて3500円ぐらいでした。車がないと生活できないので。3771円です。もうちょっと安くなってほしいですね。」 ■ENEOSウイング・秋山透・九州支店長 「ことしの1月と現状を比べると、30円近く店頭価格も上昇しているので、お客の節約志向は目につくが、緊急事態宣言が解除されてからは、車の流れ、店舗への来店は活性化しているのが現状。原油価格の上昇と為替の円安傾向が進展すれば、(さらに)末端価格が上昇する。」 石油情報センターによりますと、 福岡県のレギュラーガソリンの平均価格は、1月の134.9円から値上がり傾向が続き、前の週まで8週連続で上昇。17日に公表された価格は166.9円で、前の週と同じでしたが、依然として高い水準が続いています。 世界的な経済活動の再開で原油の需要が高まる一方で、主な産油国が、12月の追加の増産を見送り、原油価格が高止まりしていることが背景にあります。こうした状況を受け政府は16日。 ■萩生田経産相 「ガソリンなどの小売価格が一定の水準を超えた場合には、元売り事業者等に対して、価格抑制の原資を支給し、小売価格の急騰をに抑制する時限措置を考えております。」 小売価格が1リットルあたり170円を超えた場合を想定し、石油の元売り会社に補助金を出す方向で最終調整しています。これ以上のガソリン価格の値上がりに歯止めをかける狙いからです。ただ専門家は、補助金の効果は限定的だと指摘します。 ■九州経済調査協会・小柳真二研究主査 「(補助金で)5円下がったから、じゃあどんどんガソリンを使おうか、というふうには、なかなかならないわけですし、ガソリン以外の価格も当然身の回りの物価が上がっているので、その値上がり感もあるので、全体として家計の負担を抑えることにはなりきれない。」 物価が上昇しているモノには、原油価格の高騰が一因となっているものも。 ■ルミエール今宿店・日高雄毅店長 「こういったプラスチック商品に関して、値上げの話がきています。」 プラスチック製品の主な原料は原油です。原油価格の高騰に加え、輸送費の値上げも重なり、プラスチック製品に値上げの波が押し寄せているのです。 ■日高店長 「商品によるんですけれど、大体15%~20%ほど、値上げ幅になるのではないかという話が出ています。年内は、なんとかこらえて、年明けくらいから少しずつ値段を上げるかもしれない。」 値上げの話は、これだけではありません。 ■須田キャスター 「原油価格の高騰ですが、いまの季節食べたくなる鍋のコーナーにも、影響が出るということです。」 ■日高店長 「食品のトレーに関しましても、石油が使われていますので、トレーに関しての値上げの話が、来年あたりから。」 鍋に入れる肉や魚を乗せているのは、プラスチック製のトレーです。 こちらも、年明けに値上げする可能性があるということです。 さらに、カセットコンロで使用するガスボンベは、すでに10月と比べて、70円値上がりしているということです。 さまざまなモノが値上がりする中、消費者は。 ■客 「家計に一番響くのでは。節約するしかないから、値段をきちっと見て買い物しています。」 ■客 「値上がり別にいま始まったことではない。そんなに最近高くなったなというのは、いつものこと。給料は上がらないから、自分の趣味とか、お金かけていたのが減っていくみたいな。」 私たちの生活に深く関わっている原油。本格的な冬を前に原油価格高騰による影響は、今後も続きそうです。
原油価格高騰 福岡・佐賀でも日々の暮らしに影響広がる(FBS福岡放送) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース
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