アルミ圧延メーカーの2022年1~3月積み店売り向けアルミ地金価格は、10~12月期比キロ40円高の390円となることが決まった。価格上昇は6四半期連続で、昨年つけた底値から通算170円高となる。この値動きを受け、来年1月にはアルミ板や押出製品の店売り市況は40円の上昇となる見込みだ。 アルミ圧延メーカーは国内流通向けの販売価格を決定する際、国内アルミ地金の前3カ月平均価格に連動する地金スライド制を採用している。基準となるのがLME価格(プレミアム価格含む)に連動した毎月の国内地金価格の平均値。22年1~3月積みは21年9~11月の3カ月間の平均数値に船賃の10円を加算した数値となる。10~12月積み価格はキロ350円だった。 算定期間中のアルミ価格は、9月にキロ370円台後半だったが10月には400円を大きく超える水準に到達。一段高懸念もあったが、11月に入ると一時350円台まで急落するなど下落基調となっていた。こうした値動きを受けて、1~3月の基準価格は50円高も視野に入っていたが、ぎりぎりで40円高となることが決まった。 基準価格はコロナ禍による国内産業の急停止で、昨年7~9月にキロ220円を付けたものの秋口から上昇を続けている。来年1~3期までの合計上昇幅は170円となる。こうした右肩上がりの動きについて、扱い筋は「これだけ上がると急落懸念に注意しなければいけない。またアルミ離れが出てくるかもしれない」と指摘している。
アルミ圧延品の1~3月積み店売り価格、地金高で40円高(鉄鋼新聞) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース
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