レクサス(トヨタ自動車)は1月12日、フラグシップSUVとなる新型「LX」を発売した。モデルラインアップは、標準仕様に加えて、4座独立式シートの“EXECUTIVE”、前後デフロック機能を装備してオフロード性能を高めた“OFFROAD”が新規設定され、価格はLX600が1250万円、LX600“OFFROAD”が1290万円、LX600“EXECUTIVE”が1800万円。
新型LXのボディサイズは5100×1990×1885mm(全長×全幅×全高)で、ホイールベースは2850mm。従来モデルと比較して、全長で20mm、全幅で10mm拡大、全高は25mm低い。パワートレーンは最高出力305kW(415PS)最大トルク650Nmを発生するV型6気筒3.5リッターツインターボエンジンを搭載して、従来モデルのV型8気筒エンジンからダウンサイズされ、トランスミッションは10速ATを搭載、駆動方式は4WDとなる。
次世代レクサス第2弾モデルとして
レクサスは1989年に創業。LXについては1996年に北米で発売され、日本では2015年に導入、レクサスのフラグシップSUVとして、2021年12月末時点で約50の国と地域で累計約51万台が販売された。
新型LXでは、伝統のオフロード性能と「Lexus Driving Signature」を追求したオンロード性能を両立することで、いかなる路面状況においても、楽で上質な移動体験を提供することを目指した。また、“EXECUTIVE”と“OFFROAD”を新規設定するなど、多様化するユーザーのニーズやライフスタイルに応えた。
新型LXの開発にあたっては、「信頼性」「耐久性」「悪路走破性」を確保するために、ボディオンフレーム構造を維持しながら、新GA-Fプラットフォームの採用や約200kgの軽量化などクルマの素性を刷新するとともに、従来モデルで採用していた自然吸気のV型8気筒エンジンからダウンサイズされたV型6気筒 3.5リッターツインターボガソリンエンジンを搭載するなど、従来モデルと比べて車両使用時の年間CO2排出量をグローバルの全台数分で約20%低減させた。
走行性能では、電子制御ブレーキシステム(ECB)や電動パワーステアリングシステム(EPS)の搭載など、オンロードとオフロードともにレクサスらしい運転を満喫できるよう走行性能を追求したという。
デザイン面では、新型NXから始まった運動性能や機能に寄与するデザインを追求しつつ、フラグシップSUVに相応しい力強さや存在感と、洗練されたプロポーションを実現。インテリアでは、インストルメントパネルにレクサス初の12.3インチと7インチの上下2画面のデュアルディスプレイを採用するとともに、世界初採用のバックアンダーフロアビュー機能を搭載。そのほかにも、レクサス初採用の指紋認証スタートスイッチにより、盗難リスクの低減を目指した。
Lexus International チーフエンジニア 横尾貴己氏は「ワールドプレミア以来、お客さまから大変多くの反響をいただきましたこと、心より御礼申し上げます。 次世代レクサス第2弾モデルとして、新型LXを発売できることを大変うれしく思っております。多様化するお客さまのライフスタイルへ寄り添うために、新型LXの開発において掲げた走りのコンセプトは『世界中の どんな道でも楽に、上質に』。類いまれなるオフロード性能を持ちながら、どんな道でも気負うことなく運転でき、すべての乗員が快適に移動できるクルマを目指しました。伝統のオフロード性能は過酷な路面で『壊しては直す』を繰り返すことで磨きをかけ、オンロード性能においてはドライバーの意図に忠実でリニアな応答を実現するレクサス独自の走りの味『Lexus Driving Signature』をTAKUMIや開発チームと共に妥協なく造り込み、両性能を歴代最高レベルで両立させました。さらに、LXとして初めての4座独立仕様となる“EXECUTIVE”と、悪路走破性を最大限に高めた"OFFROADをご用意しております。標準仕様含め、いずれも細部に至るまで込められた開発チームの想いと拘りの結晶です。リアルな道で、人の手と想いによって 造り上げられた新型 LXの走りを、ぜひともご体感ください」とコメントしている。
新型LXの主な特長
新たにラインアップした4座独立仕様の“EXECUTIVE”では、後部座席に最大48度までリクライニング可能なシートと後席専用コンソールを備え、あらゆる路面において最上級の快適性を提供。
また、“OFFROAD”では力強い走破性を感じさせるデザインと専用の前後デフロックを備え、レクサスの新たなオフロードイメージを提案する。
レクサス初採用のGA-Fプラットフォームは、質量の大きなエンジンユニットをより後方に配置することで、車両の前後重心点を最適化。約200kgの軽量化への取り組みでは、質量の大きいエンジンのダウンサイジング化や新AHC(Active Height Control suppension)の軽量化に加え、ルーフ素材を軽量のアルミニウムへの置換など低重心化も図られた。
オンロード走行性能では、新開発のツインターボエンジンによる、アクセルの踏み始めからシームレスでリニアな加速、初採用したEPSやボディへの構造用接着剤の採用などにより、ステアリング操作やアクセル操作に対する素直な応答性を実現。
オフロード走行性能では、初代から継承し続ける2850mmのホイールベースや従来モデル同等の対地障害角(アプローチアングル、デパーチャーアングル、ランプブレークアングル)を確保。マルチテレインセレクト、クロールコントロールの進化に加えマルチテレインモニターやデュアルディスプレイの採用などオフロードでの運転を支える様々な最新技術が導入された。
レクサス、フラグシップSUV新型「LX」発売 価格は1250万円からで“OFFROAD”や“EXECUTIVE”新設定 - Car Watch
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