石油情報センターによると、2月21日時点のレギュラーガソリンの店頭価格(全国平均)は7週連続で値上がりし1リットルあたり172.0円でした。さらに、ロシアがウクライナに侵攻した24日、ニューヨーク商業取引所の米国産WTI原油の先物価格は約7年7カ月ぶりに一時1バレル=100ドル超まで上昇しました。ガソリン価格は当面、高値が続きそうです。
ガソリン価格の推移
石油情報センターの公式サイトによると、レギュラーガソリンの全国の平均価格は、2月21日時点で、172.0円。2021年12月20日の165.1円から7週連続で値上がりしています。軽油も2月21日時点で151.7円となり、7週連続で値上がりしています。
ガソリン価格、なぜ高騰?
ガソリン価格が高騰してきた理由は、いくつか挙げられます。
- コロナ禍で鈍っていた世界需要が回復基調にある
- OPEC(石油輸出国機構)とロシアで構成されるOPECプラスは2022年末までの原油の減産延長で合意した
- 円安傾向にある
こうした状況に加え、ロシアがウクライナに侵攻した24日、ニューヨーク商業取引所の米国産WTI原油の先物価格は約7年7カ月ぶりに一時1バレル=100ドル超まで上昇しました。ロシアは、米国とサウジアラビアに次ぐ世界3位の産油国。欧米各国の制裁を受けて今後の対応が注視されています。
ガソリン価格、今後どうなる?
経済産業省と外務省は「国家備蓄、民間備蓄を合わせ、約240日分の石油備蓄を保有しており、LNGについても、電力企業、ガス企業が2~3週間の在庫を保有するなど、充分な備蓄を有しており、国内のエネルギーの安定供給に直ちに大きな支障を来す懸念はないと判断しております」として市場安定を図ろうとしています。
また、政府は、ガソリン価格の全国平均が1リットルあたり170円以上となったときに、価格抑制の原資として1リットルにつき5円を上限に石油元売りなどに支給する「燃料油価格激変緩和対策」も始めています。
しかし、2月24日~3月2日の支給単価はすでに上限となる1リットルあたり5円に達しました。世界的な原油価格の高騰に、ガソリンスタンドなどの小売店はこれまで価格転嫁が追いついていませんでした。そのため、当面はガソリンの小売価格を大きく値下げする余地が少なそうです。
ガソリン価格、今後どうなる?補助金は上限到達 原油先物は7年ぶり高値 | ツギノジダイ - ツギノジダイ
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