ロシアによるウクライナ侵攻を背景に、エネルギー、穀物、金属など、幅広い物の価格高騰が続いていて、世界経済の先行きへの影響が懸念されます。
ニューヨーク原油市場では8日、原油価格の国際的な指標となるWTIの先物価格が一時、1バレル=129ドル台をつけるなど、高止まりが続いています。アメリカとイギリスがロシア産の原油の輸入の禁止や段階的な停止を相次いで打ち出したことなどが背景です。
シカゴ商品取引所では7日夜の取り引きで、小麦の先物価格が一時1ブッシェル当たり13ドル63セントまで上昇し、2008年2月以来およそ14年ぶりに最高値を更新しました。ロシアとウクライナからの輸出が滞る懸念が続いていて、市場関係者は「ウクライナの港からの輸出にはすでに支障が出ていると伝えられている」と話しています。
ロンドン金属取引所では8日、ニッケルの先物価格が一時1トン当たり10万1365ドルと前日のおよそ2倍に急騰して最高値をつけ、取引所は取り引きを一時停止する異例の措置をとりました。
ニッケルはステンレスや電気自動車のバッテリーなどに使われ、生産国であるロシアからの供給が滞る懸念から価格が高騰しています。
ニューヨーク商品取引所では8日、安全資産とされる金の先物価格が一時1オンス当たり2078ドル80セントまで上昇し、1年7か月ぶりに最高値を更新しました。
幅広いものの価格高騰が続けば世界的にインフレを加速させることが避けられず、景気に悪影響を及ぼすことが懸念されます。
原油 小麦 金属… 相次ぐ価格高騰 世界経済への悪影響も懸念 - nhk.or.jp
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