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Sunday, April 24, 2022

輸出は好調も、エネルギー価格高騰で39億ドル超の貿易赤字に(韓国) | ビジネス短信 - ジェトロ(日本貿易振興機構)

韓国の関税庁は4月15日、2022年第1半期(1~3月)の輸出入統計(確定値)を発表した。輸出額は前年同期比18.1%増の1,729億1,651万ドル、輸入額は29.5%増の1,768億7,428万ドルだった。引き続き輸出が好調だったものの、エネルギー価格の急騰などを主な背景に輸入額が大幅に増加し、貿易収支は39億5,777万ドルの赤字となった。

輸出を品目別(注1)にみると、半導体(前年同期比29.0%増)、石油製品(86.1%増)などを中心に主要輸出品目の多くが好調だったが、船舶海洋構造物および部品については45.3%減となった(添付資料表1参照)。なお全体では、第1四半期の輸出額としては過去最高額を記録した。

国・地域別でみてみると、中国は半導体をはじめとする電子・電気製品が牽引し前年同期比15.4%増、米国は主要輸出品目の自動車が1.4%減とやや減少したものの、半導体、コンピュータ、石油製品などが増加し、13.7%増となった。日本は、石油製品、鉄鋼板、半導体などを中心に増加し、14.9%増だった(添付資料表2参照)。

輸入を品目別にみると、エネルギー価格の急騰で原油(前年同期比78.0%増)(注2)、天然ガス(2.1倍)石炭(2.6倍)が大幅に増加した(添付資料表3参照)。

国・地域別にみると、中国は半導体、コンピュータ、精密化学原料などを中心に前年同期比18.0%増だった。米国は、原油、天然ガス、LPG(液化石油ガス)などが大きく増加した一方、半導体製造用装置が減少し、17.9%増だった。日本は、半導体、鉄鋼板が増加した半面、半導体製造装置が減少し、12.4%増だった(添付資料表4参照)。

産業通商資源部のムン・スンウク長官は今後の対応について、ウクライナ問題の長期化や中国での新型コロナウイルス感染再拡大など良好とはいえない環境の中で、リスクに対する徹底した管理が必要だとし、輸出企業のボトルネック解消のための支援策を行うことを強調した。

(注1)輸出入の品目分類は、韓国独自のコードMTI3桁ベースに依拠。

(注2)原油の輸入単価は、1バレル当たり83.1ドル(2021年12月)、80.8ドル(2022年1月)、90.0ドル(2月)、98.8ドル(3月)と推移している。

(向野文乃)

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