イオンはPB(プライベートブランド)「トップバリュ」のうち、マヨネーズ、ノンフライ麺、外箱を省いたティシューペーパーの3品目を値上げした(写真:共同通信)
「トップバリュは7月以降も価格維持に努めてまいります」
千葉市のイオンスタイル幕張新都心。食品売り場に掲げられた張り紙は、こんなタイトルで始まっていた。そこには厳しい市況でも守り抜いてきた「凍結」の2文字はなかった。
「凍結」から「維持」へ
2021年9月13日に「価格凍結宣言」を発表してから約9カ月半、価格を据え置き続けてきた流通大手イオンのPB(プライベートブランド)「トップバリュ」が、ついに宣言を撤回した。
価格凍結から価格維持へ。たった2文字ではあるが、この違いは大きい。「絶対に値上げしない」のではなく、「極力値上げしないように努める」と軟化したからだ。
急きょ開かれた「トップバリュ7月以降の価格対応説明会」で、イオントップバリュ(千葉市)の森常之副社長は切り出した。
「値上げ幅を最小限にした形で3品目の値上げをさせていただきたい」
対象となるのは食料品・日用品約5000品目のうち、マヨネーズ(500g、税込み170円→213円)、ノンフライ麺(同62円→73円)、外箱を省いたティシューペーパー(150組5個入り、同206円→214円)。
7月4日から、店頭では新価格に置き換わった。いずれもトップバリュの中でも特に価格の安さに力点を置く「トップバリュベストプライス」シリーズに属する売れ筋商品だ。
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イオン「価格凍結」から「価格維持」へ、3品目で値上げの大転換 - 日経ビジネスオンライン
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