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Sunday, July 10, 2022

価格下落にコンビニも注目、「コメ」が家計を救う | 食品 - 東洋経済オンライン

ローソンはおにぎりの販売量拡大に向けキャンペーンを展開(写真:ローソン提供)

参院選の大きな争点となった物価高騰。原油高、円安、ウクライナ情勢長期化、異常気象で値上げラッシュは今後も確実に続く。帝国データバンクによると年末までに1万品目超が平均13%上がる見通しだというが、今後の情勢次第ではさらに拡大しかねない。

そうした中、例外なのがコメである。コロナ禍における外食需要の低調もあってコメ余りが進み、ここ数年米価は大幅に下落した。令和4年5月の相対取引価格のデータを見ると、令和3年産の全銘柄平均価格(60㎏)は1万2702円で、前月の1万2797円よりも95円安い。年産平均価格(令和3年産は出回りから5月まで)は1万2860円で、2年産(出回りから3年10月まで)の1万4529円と比べ89%の水準にまで落ち込んでいる。

総務省の小売物価統計では、5月の小売価格(コシヒカリ5キロ)は、対前年同月比5.8%安の2253円となっている。これではコメ農家はたまらない。今回の選挙でも新潟や青森など各地の米どころでは「米価下落対策」を候補者に問う場面が見られた。

5キロ1600円台から1100円台へ

農家の方には本当に申し訳ないが、消費者にとっては主食のコメが安い状況はありがたい。実際、近所のスーパーでは、栃木県産のコメ(令和3年産)が5キロ1100円台で販売されていた。栃木県産や千葉県産などは以前なら1600円台以上はしていたから、破格的な値段である。

“内憂外患”を背景とした食料品値上がりラッシュは、パンや麺類の食事を減らしてコメの消費を増やす転機となるかもしれない。実際、そんな動きも出てきた。

北海道産「ふっくりんこ」を使ったおにぎり(写真:ローソン提供)

コンビニ大手のローソンが、7月から展開する「食べよう!日本各地のブランド米」キャンペーンだ。2025年の創業50周年に向けたハッピー・ローソン・プロジェクトの一環として、コメにこだわったおにぎりを開発。第1弾として7月5日から北海道産の「ふっくりんこ」を使った2品を発売する。

その後、山形産「雪若丸」、石川産「ひゃくまん穀」、富山産「ふふふ」、福井産「いちほまれ」、北海道産「ゆめぴりか」を使用した商品を送り出す予定だ。ローソンのコメの年間調達量は約6万トン。今回のキャンペーンでどれだけ上積みされるか注目だ。

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