日産自動車は、ミドルサイズSUV『エクストレイル』を9年ぶりにフルモデルチェンジし、7月25日より販売を開始する。
オーテックバージョンを含めて2WD(2列シートのみ)は5グレード、4WDは2列シート6グレード、3列シート3グレードを展開。価格は319万8800円から449万9000円。
4代目となる新型エクストレイルは、初代モデルからのDNAである「タフギア」を継承しつつ、新たに「上質さ」を加え、進化した第2世代「e-POWER」、電動駆動4輪制御技術「e-4ORCE」(4WDモデル)を搭載。日常生活からこだわりのアウトドア体験まで、幅広いシーンで楽しめる、まったく新しいSUVへと生まれ変わった。
e-4ORCE × e‐POWER の圧倒的な走りと快適性
日産 エクストレイル(シェルブロンド/スーパーブラック 2トーン)エクストレイル新型はプラットフォームを一新。ボディサイズは全長4660mm(先代比-30mm)×全幅1840mm(同+20mm)×全高1720mm(同-20mm)、ホイールベースは先代と同じく2705mm。広い室内長はそのままに、全長をコンパクト化し、扱いやすくした。また、軽量化をしながらも車体を高剛性化。ロードノイズやエンジン音などの遮音を徹底することで、室内空間の高い静粛性を実現した。パワートレーンは、第2世代「e-POWER」と電動駆動4輪制御技術「e-4ORCE」を組み合わせ、圧倒的な走りと快適性を実現する。
新開発のe-POWERはモーターとインバーターを刷新した前後2基の高出力モーターと発電を担う「VCターボエンジン」の組み合わせ。フロントモーターは『ノート』比1.2倍となる最高出力150kW/最大トルク330Nmを、リアモーターは同1.9倍となる最高出力100kW/最大トルク195Nmを発生する。1.5リットルVCターボエンジンは、日産が世界で初めて量産化に成功した可変圧縮比エンジン。e-POWER用にチューニングを施し、出力を大幅に向上させるとともにエンジン回転数を抑制。圧倒的な静粛性と力強い走りを実現している。環境性能にも優れ、2WD車は19.7km/リットル(WLTCモード)、4WD車が18.4km/リットルの低燃費を実現している。
日産 エクストレイル 新型e-4ORCEは日産の電動化技術と4WD制御技術、シャシー制御技術を統合した電動駆動4輪制御技術。路面と車両状況を瞬時に判断し、タイヤの摩擦力を最大限使い切れるように、前後2基の高出力モーター、左右のブレーキをきめ細かく制御することで、最小限のステアリング操作で思い通りのコーナリングができる。オフロードや雪道でも常に最適なトラクションを確保することで、タイヤのスリップやスタックを回避し、スムースな発進・走行を実現。市街地走行における減速時には、前後のモーターそれぞれで回生量を調整し、車体の挙動を安定させることで、乗員の頭の前後の揺れを軽減する。
ドライブモードはバランス重視の「オート」、加速性能に優れた「スポーツ」、低燃費走行をサポートする「エコ」に加え、4WD車には「スノー」「オフロード」を用意する。また、アクセルペダルだけで車速を自在にコントロールできる「e-ペダルステップ」を採用。加減速を繰り返す市街地走行に加え、油圧ブレーキと回生ブレーキを最適制御することで、滑りやすい雪道や下り坂でも安心して運転できる。
上質さを加えた新たなSUVデザイン
日産 エクストレイル 新型エクステリアは、初代から受け継ぐタフな力強さに、余裕と上質さを感じられるエッセンスを加え、この2つの要素が調和した新しいSUVプロポーションに仕上げた。ヘッドランプは上段にポジションランプとターンランプを、下段にメインランプを配置し、上質感を演出する2階建ての構造を採用。リアコンビネーションランプのシグネチャーは視認性が高く、無垢のインナーレンズには日本の伝統的な切子パターンからインスピレーションを得た精密でキラキラと光り輝く加工が施され上質さを演出している。
インテリアでも、タフさと上質な心地よさを兼ね備えたデザインを目指した。コンソール部分を宙に浮かせたブリッジ構造のセンターコンソールには、ラージサイズのカップホルダーを用意。コンソール下にはティッシュボックスやひざ掛けなどが収納できる。またアームレストも兼ねるコンソールリッドは収納物が取り出しやすい観音開きを採用。さらに、ロールサンシェードをリアドアに採用し、直射日光を遮ることで室内の快適性を高めている。
ナッパレザーシート(オプション)ボディカラーは2トーン5種類、モノトーン7色の全12色。深紅のバラからインスピレーションを受けて鮮やかさと深み感を増した日本市場初となる「カーディナルレッド」、シャンパンのような上質でエレガントな色合いの「シェルブロンド」、タフで力強さの象徴となる「ステルスグレー」などをラインアップする。
インテリアのシート素材には、ブラックのファブリックに加え、日産が独自で開発を行ったしっとりとした肌触りと包まれる心地よさをもたらす次世代シート素材「TailorFit(テーラーフィット)」、タン色のナッパレザー、スキーやマリンスポーツなどのアウトドアアクティビティに役立つセルクロスを使用した防水シートの合計4種類を用意した。
プロパイロットパーキング搭載で駐車もラクラク
運転支援装備では、全方向の安全を確保する「360°セーフティーアシスト(全方位運転支援システム)」を採用。さらに「SOSコール」や、対向車や先行車の有無に応じてハイビームの照射位置をコントロールする「アダプティブLEDヘッドライトシステム」を追加し、さまざまなシーンで安心なドライブをサポートする。また、高速道路の単一車線での運転支援技術「プロパイロット」には「ナビリンク機能」を追加。ナビゲーションと連動し、地図データをもとに、制限速度に応じて設定速度の切り替えや、カーブに応じた減速支援など、ドライバーの操作頻度を軽減する。さらに、駐車時にステアリング、アクセル、ブレーキ、シフトチェンジ、パーキングブレーキのすべてを自動で制御する「プロパイロットパーキング」を装備。縦列・並列駐車、車庫入れをサポートする。
使い勝手に優れた快適装備が楽しいアウトドア体験をサポート
日産 エクストレイル 新型メーターには、2種類の表示モードを選択できる12.3インチのアドバンスドドライブアシストディスプレイを採用した。また、センターディスプレイに採用されている12.3インチのNissan Connectナビゲーションシステムは、自然な言葉で操作できるハイブリッド音声認識機能やAmazon Alexaを搭載。多彩なサービスでカーライフを快適にする。さらに10.8インチの大型ヘッドアップディスプレイを搭載し、運転中、必要な情報が目線の先に表示されることで、ドライバーは視線を移動することなく、必要な情報を把握できる。
ラゲッジスペースは、開口幅を広げることで、荷物の積み下ろしが容易となり、荷室長も拡大することでクラストップレベルの広さを実現。スーツケースなら104リットルサイズ2個に加え、63リットルサイズ1個を、ゴルフバッグなら9.5インチサイズを4個搭載できる。
また、エクストレイル専用にチューニングされた9スピーカーのBOSEプレミアムサウンドシステムを搭載し、臨場感あふれる音場を提供。アウトドアや災害時等の非常用電源としても使える100VAC電源(1500W)も装備する。
日産 エクストレイル 新型【日産 エクストレイル 新型】ハイブリッドSUVとして9年ぶりに進化、価格は319万8800円から - レスポンス
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