ロシアの石油と天然ガスの開発プロジェクト「サハリン2」の事業を引き継ぐ新たな会社が、LNG=液化天然ガスを購入している日本の電力・ガス各社に対して今後も、価格や調達量などの条件は変えないと提示し、契約を結ぶよう求めていることがわかりました。
サハリン2は、国内のLNGの供給のおよそ9%を占め、ガスを購入している東京電力と中部電力が出資するJERAや東京ガスなど、各社の今後の契約がどうなるかが注目されていました。
関係者によりますと、今月5日にロシアの新会社が設立されたあとこの会社から日本の各社に対して、購入価格や調達量などの条件はこれまでと変えずに、契約を結ぶよう求める通知が来ていることがわかりました。
この通知を受けて、各社は契約の締結に向けて検討を進めるものとみられます。
今後の焦点は、三井物産と三菱商事が持つサハリン2の権益がどうなるかです。
これについて西村経済産業大臣は17日、記者団に対して「現時点で何か契約締結を困難にさせるような新たな条件等がロシア側から提示されたとは聞いていない」と述べました。
ロシア側は新会社の設立から1か月となる来月4日までに事業に参画するかどうか通知するよう求めていて、三井物産と三菱商事は今月中にも判断するものとみられます。
「サハリン2」新会社 ガスの価格など変更なしと日本側に提示 - nhk.or.jp
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