Amazon.co.jp上で商品価格を相場より安く設定しながら、送料を高額にしている商品ページが相次いで見つかり、SNSなどで話題になっている。中には送料が数万円というケースもあった。
記者もAmazonで調べてみたところ、そのような商品ページを複数見つけた(10月21日午後8時時点)。例えば、Maxoneというメーカーの外付けHDD(容量1TB)のページでは販売元の多くが1万円前後の価格で商品を取り扱う中、「LORTEP」というショップは2863円と半額以下だった。一方、送料は8600円と表示されていた。
配送先は東京都世田谷区を設定し、個数は1個に指定していた。商品サイズも11.8(幅)×7.9(高さ)×0.9(厚み)cmと記載があり、大型の荷物に当たるようにも思えない。Amazonのページ上ではなぜこのような送料になるのか説明文などは見つけることはできなかった。
他にも高額な送料を設定している業者を複数確認できた。商品カテゴリーは家電やゲーム、おもちゃ、スポーツ用具、リュックなど多岐にわたっていた。中にはPFUのキーボード最上位モデル「HHKB Professional HYBRID Type-S」(直販価格:3万6850円)を商品価格1万9866円、送料を5万9000円に設定した事例もあった。
カートに入れた後に、突如送料が発生する商品も
商品ページでは送料を提示せず、カートに入れて購入手続きを進めていると突然送料の表記が現れるケースもあった。記者がこのような事例を確認したのは、衣料用漂白剤の商品ページ。販売元は「SQUARE TRADE MARKET」で、商品価格はAmazon.co.jpが販売元のものよりも安い。送料についての記載は商品ページにはなく、「無料お届け日時指定便」が利用できることから無料であるかのようにも見える。
しかし、この商品をカートに入れ配送先に東京都世田谷区を指定したところ、唐突に配送料・手数料2699円と表示された。無料配送は選択できず、商品ページに戻り説明文を見ても送料のついての記載はなく、2699円を請求する理由は見つけられなかった。なお、SQUARE TRADE MARKETが販売する他商品でも、同様の現象を確認できた。
これらのように商品価格を安して消費者の注目を集め、高額な送料を課す販売方法に問題はないのか。ITmedia NEWS編集部は10月19日にアマゾンジャパンにこの件について問い合わせを行ったが、21日午後8時時点で返答は届いていない。
高額な送料を請求する商品ページはいずれも、Amazonマーケットプレイスを利用した第三者が販売元となっていた。そのため、このような商品を避けるためには、販売元がAmazon.co.jpとなっているものを選び、購入を確定する前にいま一度送料を確認することを推奨する。
関連記事
商品価格は安い、でも配送料は数万円 Amazonで相次ぐ 会計前に突如送料が発生する例も - ITmedia NEWS
Read More
No comments:
Post a Comment