[ブリュッセル 17日 ロイター] - 欧州連合(EU)の行政執行機関、欧州委員会がEU域内の天然ガスの「動的」価格上限と、1日当たりの取引価格変動幅の制限を今週提案することが分かった。ロイターが確認した草案で判明した。
EUが買い増している液化天然ガス(LNG)の価格指標を、EUの規制当局のエネルギー規制協力庁(ACER)が来年3月23日までに策定する。
欧州委はさらに、欧州で契約やヘッジに広く利用されているオランダTTF価格に対する価格制限介入を提言した。
特定の条件下においてTTFスポット市場で天然ガス取引ができる「動的」な市場価格の確立を「最終手段として」提案予定だ。
草案によると、この措置は供給の安全保障に影響を及ぼしてはならず、ガス消費量の増加につながってはならないとした。エネルギーのデリバティブ市場の秩序ある機能にも影響を及ぼしてはならないとしている。
提案にはEU加盟国政府の承認が必要で、期間は3カ月以内とする。EUの他のガス取引拠点は、調整されたTTFスポット価格に動的な「価格回廊」を介してつなげる。
EU首脳は今週、選択肢について議論する予定だ。
草案は、EUの取引所がエネルギーの期近物デリバティブを対象とする1日当たりの価格変動幅の制限を来年1月31日までに設けるべきとした。
EU、「動的」ガス価格上限を提案へ=草案 - ロイター (Reuters Japan)
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