香港の住宅価格、16年以来の大幅低下－借り入れコスト上昇など響く - ブルームバーグ

香港では借り入れコストの上昇に伴い、不動産市場の落ち込みが加速している。

　　４日公表されたデータによれば、中古住宅価格の動向を示す中原地産の指数は10月30日終了週で前週比２％低下と、2016年３月以来の大幅な下げ。同指数は17年12月以来の低水準となった。

　　香港の不動産市場は世界的な低金利で大きな恩恵を受け、中原地産の指数は昨年、過去最高値を更新。03年の最安値から500％余り上昇した。 しかし借り入れコスト急上昇と経済の縮小、居住者の流出で売り圧力が強まる中で状況は逆転し始め、同指数は今では21年のピークから14％下げている。

　　香港ドルの米ドルとのペッグ（連動）制を背景に、香港銀行間取引金利（ＨＩＢＯＲ）１カ月物は08年以来の高水準となった。香港金融管理局（ＨＫＭＡ、中央銀行に相当）の新規融資に関する９月のデータでは、住宅ローンの96％余りがＨＩＢＯＲと連動している。

原題： Hong Kong Home Prices Plunge Most Since 2016 on Higher Rates（抜粋）

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