[ワシントン 29日 ロイター] - 米S&Pダウ・ジョーンズ・インディシーズが29日に発表した9月のS&Pコアロジック・ケース・シラー住宅価格指数で、一戸建て住宅価格が全国的に前月比で下落したことが分かった。住宅ローン金利上昇を受けた需要減を反映しているとみられる。
全国の住宅価格指数は前月比0.8%低下。同指数は7月に2018年終盤以降初めて低下していた。
前年同月比では10.6%上昇。8月の12.9%から上昇は鈍化した。
連邦住宅貸付抵当公社(フレディマック)のデータによると、30年固定の住宅ローン金利は10月に02年以来初めて7%台に乗せた。先週は平均6.58%に下げたものの、前年同期の平均3.10%をなお大きく上回っている。
S&Pダウ・ジョーンズ・インディシーズのマネジング・ディレクター、クレイグ・ラザラ氏は「連邦準備理事会(FRB)が利上げを継続する中、住宅ローンのコスト上昇が続き、住宅の値ごろ感がなくなっている」と指摘。「マクロ経済環境が厳しい状況が続くと予想されるため、住宅価格の下落は続く」との見方を示した。
これとは別に米連邦住宅金融庁(FHFA)がこの日に発表した9月の住宅価格指数(季節調整済み)は前月比0.1%上昇。8月は0.7%低下していた。前年比では11.0%上昇。8月は12.0%上昇していた。
FHFA調査統計局のエコノミスト、ウィリアム・ドアーナー氏は「米国の住宅価格の上昇ペースは大幅に減速した」と指摘。「統計地域の約3分の1で前年比での伸び率が10%以下となっており、価格上昇の減速は広範に及んでいる」と述べた。
米ケース・シラー住宅価格、9月は全国的に伸び鈍化 金利上昇が重し - ロイター (Reuters Japan)
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