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Tuesday, December 20, 2022

EU加盟国、ガス価格に上限設定で合意-メガワット時180ユーロ - ブルームバーグ

欧州連合(EU)加盟国は19日、天然ガス価格についてメガワット時当たり180ユーロ(約2万6000円)を上限とすることで合意した。域内経済をリセッション(景気後退)へと追い込む恐れもあるエネルギー危機対応を巡る介入策に関して、加盟国は数カ月間にわたる議論を決着させた。

  この「ガス相場調整メカニズム」は価格の急変動を防ぐための一時的な措置で、来年2月15日から1年間適用される。上限価格はEUの行政執行機関である欧州委員会が 以前に提示した案を大幅に下回る。価格はウクライナに侵攻したロシアによるガス供給抑制で今年に入って急騰していた。

  欧州委のシムソン委員(エネルギー担当)は記者会見で、今回のメカニズムは欧州が支払うエネルギー価格の「戦争による上乗せ分を取り除くことを目的にしている」と説明した。

  上限価格の発動条件はガス価格がメガワット時当たり180ユーロを上回った上で、世界の液化天然ガス(LNG)との価格差が35ユーロ以上となり、これが3日間続く状況。いったん発動されれば、少なくとも20営業日は継続される。

Price Differential

European gas was more than €35 above LNG for most of Aug and Sept

Source: S&P Global Inc., EEX

  当局者らは厳冬期の到来で暖房用や電力向けガス需要が高まる前の合意を目指していた。EU域内で2桁に達するインフレにはエネルギー価格の高騰も寄与。今月に入り、欧州は急な寒波に見舞われており、各国政府には有権者から行動を起こすよう求める圧力が増していた。

  指標となる天然ガス価格は続落し、メガワット時当たり108.54ユーロとなっているが、この時期としては平均を大きく上回っている。当局者も将来的な価格高騰を懸念している。

  EUで最大の経済規模を誇るドイツに加え、オランダやデンマークは過度な市場介入を回避するため慎重な手法を主張する一方、ベルギーやイタリア、ギリシャ、ポーランドなどはガス価格の抑制に向けたより積極的な手段を求めていた。今回の合意によって、危機発生後のエネルギー政策を巡るEU最大の論争の一つが事実上決着した。

原題: EU Sets Gas-Price Cap at €180 in Effort to Stem Crisis (3)(抜粋)

(情報を追加し更新します)

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