師走も終盤。2022年もそろそろ終わりを迎える。2022年は円安や製造・輸送コストの上昇、半導体不足もあって、サービス・製品の値上げが続いた1年だった。IT業界も例外ではなく、ITmedia NEWSでもさまざまな価格改定のニュースを報じた。
それも年内で一区切り……というわけでもなく、値上げは2023年にも控えている。本記事ではITmedia NEWSのニュースを基に、2023年にIT関連製品やサービス・ハードウェアを値上げする4社の情報をまとめる。
パナは法人向けLED照明など約3万6000点値上げ
パナソニックは、LED照明など約3万6000商品を値上げする。1月と4月の2回に分けて価格を上げるという。対象商品は法人向けに販売しているLED照明やオフィス用エアコンなど。「パルック」ブランドなどの個人向け商品は含まない。
値上げ幅は現行価格から10〜20%程度だが、鋼製電線管など35%程度引き上げるものもある。同社は値上げの背景について「外部環境悪化が続く中、生産コストの削減を継続的に取り組んできたが、内部の合理化努力のみでは安定的な商品供給を維持することが困難な状況となった」としている。
参考記事:パナソニック、LED照明など約3万6000種を値上げ 個人向け商品は含まず
「HTC VIVE」1月値上げ
台湾HTCの日本法人HTC NIPPONは、VRヘッドセット「VIVE」シリーズの一部やその周辺機器を2023年1月20日に値上げする。「円安傾向が続き、製品の仕入れ価格が上昇している」という。
対象の商品は「VIVE Pro Eye」など5機種とトラッカー「VIVEトラッカー(3.0)」。値上げ幅は製品ごとに異なる。例えばVIVE Pro Eyeは17万9168円だったところ20万9000円に、VIVEトラッカー(3.0)は1万7500円だったところ1万9000円になる。
お名前.comのサービスも値上げに レンタルサーバなど
GMOインターネットグループは、「お名前.com」のブランドで提供しているドメイン登録サービスやレンタルサーバなどのサービスを2月に値上げする。同月以降の請求分に「サービス維持調整費」を加算。現行の月額料金(税別)から10〜20%程度の値上げになる。
対象サービスはドメイン登録サービスやレンタルサーバに加え、VPSサービス「お名前.com デスクトップクラウド」、メール配信システム「お名前.com メールマーケティング」など。サービス維持調整費を加算する時期や値上げ幅はサービスごとに異なる。例えばレンタルサーバでは2月1日の請求から10%を加算する。
「昨今の急激な国内電気料金高騰、為替円安進行、世界的な半導体不足などの背景を踏まえ、コスト削減に取り組み、提供価格の維持に努めてきたが、自助努力だけではコスト増を吸収できない状況になった」(同社)
GMOグループのドメイン登録サービスでは「バリュードメイン」「ムームードメイン」も2月からサービス維持調整費を導入する。
参考記事:お名前.com値上げ、ドメイン登録やレンタルサーバなど 現行料金に10〜20%の「サービス維持費」加算
「dアニメストア」も値上げ 440円→550円に
NTTドコモは、アニメに特化した動画配信サービス「dアニメストア」の月額料金を値上げする。現在は月額440円だが、3月1日から550円に引き上げる。
参考記事:「dアニメストア」値上げへ 440円→550円に 「DMM TV」と並ぶ
円安は若干の落ち着き、値上げの波は止まるのか
値上げの原因として、さまざまな企業が挙げる円安傾向。ただ、一時は1ドル150円を超えたドル円相場も、12月28日時点では1ドル約134円と若干落ち着いている。果たして値上げに歯止めはかかるのか、年明け以降も注視が必要だろう。
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2023年に値上げするITサービス・ハード製品まとめ 価格高騰の波いつまで - ITmedia NEWS
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