マンション価格を決めるのは誰か?

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そんなもんデベロッパーとかエンド売主に決まっとるやんけ!終了!と言われそうですが、だがちょっと待ってほしい。
確かにいくらで売るか決めるのは売主ですが、高すぎる値段をつけて見向きもされなければ、結局決まるまで値段を下げていくしかないわけで。
つまり価格とは売主と買主(あるいは見送る人)のコミュニケーションで決まると言えるでしょう。
だから、「デベがこの価格で出すと決めたからこの価格が妥当!」というのはおかしくて、その価格が妥当かどうか決めるのは購入者の側なのでそこを勘違いしてはいけないと思います。
原価が上がっているから値段が上がっているというのも話が変で、たとえばマンション建設予定地に土壌汚染があって除去するのに多大な費用がかかった、だからこのマンションは原価がかかってるので周辺より高めで行くと言っても誰も納得しないでしょう。土壌汚染履歴ありで安くなるならまだしも金かかったから高くするって頭おかしいんちゃうかと言われるのが関の山です。(こういうケースでは土地の売主に対して価格をディスカウントして対応するはず)原価が積みあがってるとか費用がかかっているというのは売主の論理なので、それが買主に資する要素に反映されていなければ(立地のよさやデザインや設備等々)高い価格を正当化する物にはなりえないはずです。原価が嵩むから高くなるのではなく、高い値付けをしても買う人がいるから高くなるのです。逆に高い価格をつけても買う人がいなければ価格改定や大商談会をするしかないでしょう。

売主には売主の理屈があり、買主には買主の理屈があり、相手の理屈を忖度する必要はないけれども、その価格で売れていけば売主の値付けが正解だし、売れ残れば売主の負け(高値追求しすぎ)だし、大抽選会になっても売主の負け(安すぎる)という話で。これまでずっと上げ相場で来ていたので割とデベロッパーは未来の価格を先どった価格設定をしがちで、住友とかゴクレとかは長期販売で時間を味方につけてやってたところはありますよね。(出た当初は高いけど時間がたつと相場が上がって安く感じられるようになる)

とりあえず交通利便性の高さの他はケーキ屋くらいしか特筆すべきポイントがない街でどこまで高値を追えるのか。その値段で売れればデベの値付けの勝ちですし、苦戦すれば高いと叫んだ人の説得力が出る、そういう意味で注目しています。高かったか安かったかの答え合わせは売れ行きを見ればわかる、そう考えています。そいじゃーね!

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マンションコミュニティの皆々様方、ごきげんよう。不動産業界に身を置くDJあかいと申します。 この度、スムログという多くの人の目に触れる晴れの舞台をいただきましたので、普段のブログと一味違った学びのある記事を発信していきたいと思います。

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