[ロンドン 1日 ロイター] - 英住宅金融会社ネーションワイドが1日発表した2月の住宅価格は前年同月比1.1%下落した。前年比マイナスは2020年6月以来で、下落率は2012年11月以来10年3カ月ぶりの大きさになった。物価高と借り入れコスト増加を背景にした英住宅市場の減速が改めて裏付けられた。
2月住宅価格の前月比は0.5%下落。前月比マイナスは6カ月連続となり、世界金融危機以降では最も長い。
ロイターがまとめたエコノミストの予想は前年比が0.9%下落、前月比が0.4%下落だった。
ネーションワイドによると、足元の住宅価格は昨年8月のピークを3.7%下回っている。
過去1年で政策金利は急激に上昇した。さらに住宅ローンにとっては昨年9月と10月、当時のトラス首相が打ち出した財政措置をきっかけに長期金利が跳ね上がったことも痛手になった。
ネーションワイドのチーフエコノミスト、ロバート・ガードナー氏は、景気後退(リセッション)に陥るリスクや現在の住宅ローン返済負担が過去平均よりずっと大きい点を踏まえると、住宅市場は当面回復するのが難しいとの見方を示した。
ただこの先、物価上昇率が想定通り鈍化し、家計の懐が持ち直してくれば、市場環境は徐々に改善するはずだという。
英住宅価格、2月は前年比で約10年ぶり大幅下落 市場の減速鮮明に - ロイター (Reuters Japan)
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