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Wednesday, April 19, 2023

【2023年】レクサス 新型LMの価格や発売時期を大胆予想|兄弟車となる注目のトヨタ 新型アルファードの価格や発売 ... - MOTA

レクサス版アルファード「LM」が日本上陸! 2023年はLサイズミニバンの年だ

2022年には、ミドルサイズ(Mサイズ)ミニバンのトヨタ ノア&ヴォクシー、日産 セレナ、ホンダ ステップワゴンが新型になりました。2023年はラージサイズ(Lサイズ)ミニバンの年です。トヨタ アルファード(4代目)、さらにレクサスブランドからはLMも国内で発売され、ホンダ オデッセイも復活します。

直近で一番の話題はレクサス 新型LMです。2023年4月18日から開催された上海モーターショー2023で世界初公開されました。先代(初代)LMは中国など海外専用車でしたが、2代目の新型LMは国内でも販売されます。そして新型LMと新型アルファードは、基本部分を共通化します。

レクサス 新型LMのボディサイズ

レクサス 新型LM トヨタ アルファード

(現行型)

全長 5125mm 4945-4950mm
全幅 1890mm 1850mm
全高 1955mm 1935-1950mm
ホイールベース 3000mm 3000mm

まず新型LMですが、ボディサイズは全長5125mm×全幅1890mm×全高1955mmと発表されました。海外専売だった先代LMに比べると、全長は85mm、全幅も40mm拡大されます。

ホイールベース(前輪と後輪の間隔)は、先代LMや現行アルファードと同じ3000mmなので、新型ではボディがホイールから張り出した部分(オーバーハング)が長くなります。

レクサス 新型LMの外観|レクサスらしい迫力あるフロントマスク

新型LMの外観では、フロントマスクがスピンドルグリルの進化型になり、レクサスらしい顔立ちです。背の高いミニバンですから、フロントマスクは上下に厚みがあり、迫力を生み出しています。

ボディの側面は、ドアパネルの上下方向の厚みが増したように見せて、塊感を強調します。ボディ後端のピラー(柱)は、セダンを思わせる独特のデザインで、フォーマルな雰囲気を表現しています。

レクサス 新型LMの内装|注目は豪華装備の4人乗り仕様

新型LMはレクサスブランドのミニバンとあって内装も豪華です。特に後席は、2列シートの4人乗りと、3列の6/7人乗りを設定しています。

注目されるのは2列シートの4人乗りでしょう。前後席の間にはパーテーションが設置され、上部には昇降式スモークガラスを備えることで、前後席の空間を遮断できます。

これは旧来のリムジンに準じた後席のプライバシーを守る装備です。後席に座る2人が密談を交わす、という感じでしょうか。昇降式スモークガラスの下側には、48インチの大型ワイドディスプレイも装着され、さらにその下側には冷蔵庫なども配置しました。

4人乗りの後席は、中央にコンソールが装着され、アームレストの内部にはノートパソコンなどに対応したテーブルも内蔵されます。アームレストやオットマンに、シートヒーターを内蔵して快適性を高めたことも特徴です。

4人乗りは、後席を重視するレクサス LSのようなVIPモデルですが、パーテーションなどを設置して足元空間も広げた結果、後席の取り付け位置が後退しています。後席に座る乗員の位置は、後輪の上側付近です。乗り心地では不利な要素になるため、入念な開発を行ったと考えられます。

3列シートの6/7人乗りも、2列目は両側に固定式アームレストを備えた豪華なタイプです。3列目は、7人乗りは通常のベンチタイプで3人掛けです。6人乗りは、3列目の中央にアームレストやトレイが装着された2人掛けになります。

レクサス 新型LMのパワーユニット(動力源)

新型LMのパワーユニット(動力源)は、直列4気筒2.4Lターボハイブリッド(駆動方式は4WDのみ)と、2.5Lハイブリッドです。この組み合わせは、基本的にはトヨタ 新型クラウンクロスオーバーと同じですが、動力性能はレクサスとして高められる可能性もあります。レクサスの場合、2.4Lターボハイブリッドは新型RX500h、2.5ハイブリッドLは新型NX350hがそれぞれ搭載しています。

このほか衝突被害軽減ブレーキなどの安全装備と各種の運転支援機能には、最先端の技術を盛り込みました。

レクサス 新型LMの予想価格|4人乗りは1300万円前後、6/7人乗りは900〜1000万円程!?

新型LMの価格などは未定ですが、モデリスタインターナショナルは、2015年にアルファードとヴェルファイアに2列シートのロイヤルラウンジを設定しました。フルパーテーションなどを備えた上級仕様は、ハイブリッドの発売時点の価格が1548万6611円でした。現行アルファードにグレードとして用意される最上級のハイブリッドエグゼクティブラウンジが759万9000円ですから、モデリスタの仕様は相当に高価格でした。

新型LMの価格は、2.5Lハイブリッドを搭載する6/7人乗りが900〜1000万円程でしょう。レクサス LSにV型6気筒3.5Lツインターボを搭載したベーシックなLS500・Iパッケージ・2WDが1078万円ですから、900〜1000万円程なら割高ではありません。

4人乗りになると、少量生産でコストの高いパーテーションや専用の後席も装着されるため、価格が上昇します。しかも4人乗りのパワーユニット(動力源)には、直列4気筒2.4Lターボハイブリッドが組み合わされます。このパワーユニット(動力源)は動力性能が高く、4WD専用ですから、2.5Lハイブリッドに比べると実質的に80万円の上乗せです。

そうなると4人乗りの価格を2.5Lハイブリッドの6/7人乗りに比べると、内装や装備の上乗せで約250万円、パワーユニット関連が80万円のプラスになります。4人乗りの価格は少なくとも1300万円前後、高ければ1400万円に達するでしょう。

それでもレクサス LSにハイブリッドを搭載して後席の装備を充実させたLS500h・エグゼクティブ・4WDの価格は1735万円です。レクサス 新型LM/4人乗りの後席は、LSよりも広いため、法人ユーザーには買い得なVIPカーと受け取れます。

また今はトヨタ センチュリーの価格が、生産規模が小さいために、2008万円まで高騰しました。センチュリーと比べても、レクサス 新型LMは割安です。

レクサス 新型LMの発売時期は2023年9月頃、新型アルファードは2023年5月上旬に予約開始

販売店によると「新型LMの発売時期は未定ですが、2023年9月頃に予約受注を開始して、正式な発売は10月〜11月になると思います。最初は4人乗りの2.4Lターボハイブリッドを導入します」とのことでした。

そして多人数で乗車したり、3列目を格納して荷物を積む実用的なファミリーユースでは、新型LMは過剰に豪華です。基本部分を共通化した新型アルファードの選択が一般的な選択でしょう。新型ノア&ヴォクシーのように、姉妹車のヴェルファイアも残される可能性が高いです。販売店によると「新型アルファードは5月上旬に予約受注を開始して、6月上旬に正式発表される予定」とのことです。

新型アルファードの基本部分は、新型LMと共通です。フロントマスクは大きく変わり、ボディサイズも新型LMより新型アルファードは少し小さくなりますが、サイドウィンドウの下端の高さなど基本的なボディスタイルは踏襲されます。

新型アルファードは、新型LMと同様2.5Lハイブリッドが主力|従来型の2.5Lノーマルエンジンも設定か!?

新型アルファードのパワーユニット(動力源)は、新型LMと同様に2.5Lハイブリッドが主力です。その上で、従来型のV型6気筒3.5Lノーマルガソリンエンジンの代わりに、レクサス 新型NX350が搭載する直列4気筒2.4Lターボを搭載する可能性も高いです。新型LMが搭載する2.4Lターボハイブリッドは、高コストなので、新型アルファードには採用しない可能性が高いです。このほか新型アルファードでは、価格の割安な2.5Lノーマルエンジンも引き続き搭載すると思われます。従来型は、2.5Lノーマルエンジンの販売比率が80%を占めていたからです。

新型アルファードの予想価格は、最も安いグレードでも400万円前後、売れ筋の価格帯は450〜600万円だ!

新型アルファードは内装の質が従来以上に高まり、3列目シートの骨盤の支え方も向上させます。従来型で感じた座り心地のボリューム不足は、ある程度まで解消されます。走行安定性と乗り心地も向上して、安全装備と運転支援機能には、最先端の技術を盛り込みます。

そうなると新型アルファードの価格は、値上げされる可能性もあるでしょう。内容が充実して、なおかつ新型アルファードには、緊張感を強いられるような競争相手が存在しないからです。他者を見ると日産 エルグランドは発売から10年以上を経過して売れ行きが大幅に下がり、ホンダ オデッセイは一度廃止され、復活するといった迷走をしています。ライバル車は実質的に不在です。

そのため新型アルファードでは、価格が最も安いグレードでも400万円前後に達します。売れ筋の価格帯は450〜600万円です。上級グレードは700〜800万円になり、高級車の位置付けを明確にして、900万円以上のレクサス 新型LMに繋がっていきます。

このように新型アルファード&新型LMのラインナップは、高級車市場での存在感をますます強めていくでしょう。それは徐々に進行している輸入車のシェアアップに向けた有力な対抗策にもなります。

[筆者:渡辺 陽一郎 写真:LEXUS]

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渡辺 陽一郎

筆者渡辺 陽一郎

1961年生まれ。自動車月刊誌の編集長を約10年務めた後、フリーランスのカーライフ・ジャーナリストに転向。「読者の皆さまに怪我を負わせない、損をさせないこと」が最も重要なテーマと考え、クルマを使う人達の視点から、問題提起のある執筆を心がけている。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)

監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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