[ワシントン 26日 ロイター] - 米商務省が26日発表した4月の個人消費支出(PCE)価格指数は前月比、前年比ともに伸びが加速した。インフレ圧力が根強いことを示し、米連邦準備理事会(FRB)が利上げを継続する可能性がある。
PCE価格指数は前月比0.4%上昇、前年比4.4%上昇。3月は前月比0.1%上昇、前年比4.2%上昇だった。
変動の大きい食品とエネルギーを除いたコアPCE価格指数は前月比0.4%上昇、前年比4.7%上昇で、3月(前月比0.3%上昇、前年比4.6%上昇)をやや上回った。
FWDBONDSのチーフエコノミスト、クリストファー・ラプキー氏は、米経済は現時点で景気後退に陥るには程遠い状況にあるようだとし、「FRBは利上げを一時停止することはできないだろう。需要は減速せず拡大しているようだ」と述べたr。
個人消費支出は前月比0.8%増加で、予想(0.4%増)を大きく上回る伸びとなった。3月は変わらずから0.1%増に上方改定された。
モノの支出は1.1%増と3カ月ぶりにプラスに転じた。サービスも0.7%増。金融サービスや保険、ヘルスケア、住宅、公益関連が増加した。
個人所得は0.4%増。3月は0.3%増だった。
貯蓄率は4.1%と、前月の4.5%から低下した。
PCE価格指数の伸び加速を受け、市場では6月の連邦公開市場委員会(FOMC)での利上げ見送り観測が後退し、市場が織り込む6月会合での0.25%利上げ確率は約60%となった。
FHNフィナンシャルのチーフエコノミスト、クリス・ロー氏は「インフレ加速や消費拡大、好調な労働市場といった兆候を背景に、利上げ停止の決定が7月にずれ込む可能性がある」と述べた。
米PCE価格指数、4月は伸び加速 前年比+4.4% - ロイター (Reuters Japan)
Read More
No comments:
Post a Comment