[ニューヨーク 11日 ロイター] - 米製薬大手ファイザーのアルバート・ブーラ最高経営責任者(CEO)は11日、ロイターの会合で、メディケア(高齢者向け公的医療保険)の対象となる医薬品の価格を交渉に基づいて設定する米政府の計画について「銃を頭に突き付けられた状態での交渉」になると非難し、製薬各社が計画の差し止めを求めて提訴するとの見通しを示した。
バイデン政権は昨年成立したインフレ抑制法に盛り込まれた医薬品価格改革で、価格の交渉を通じて2031年までに医療費を250億ドル節減することを目指す考え。医薬品業界はインフレ抑制法が施行された結果として利益が失われ、新薬の開発が滞ると主張している。
ブーラ氏は、医薬品価格は「断じて交渉するものではない」と主張し、「法的措置が取られると思う」と述べたが、新価格が導入される2026年より前に政府の計画が差し止められるかどうかは分からないと付け加えた。また、議会がインフレ抑制法の改正に動くとの楽観的な見方はできないと話した。
交渉が開始された場合、最初に槍玉に挙げられそうな医薬品にはファイザーの乳がん治療薬イブランスや、ファイザーとブリストル・マイヤーズ・スクイブが開発した経口抗凝固薬エリキュースが含まれている。
ファイザーCEO、米政府の医薬品価格交渉計画を非難 - Newsweekjapan
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