ことし3月、UAE=アラブ首長国連邦から東京港に到着した船のコンテナからおよそ700キロの覚醒剤とみられる粉末が押収されました。末端価格でおよそ430億円にのぼるとみられ、警視庁は、国際的な薬物の密輸グループが関わっているとみて捜査しています。
警視庁によりますと、ことし3月、UAE=アラブ首長国連邦から中国を経由して東京港に到着した貨物船を東京税関が調べたところ、積み荷のコンテナの中から大量の粉末が見つかったということです。
粉末は、175枚の板の内側にそれぞれおよそ4キロずつ隠されていて一部を鑑定したところ、覚醒剤と確認されたということです。
粉末はおよそ700キロ見つかっていて、末端価格でおよそ430億円にのぼるとみられ、国内で一度に押収された量としては過去2番目の多さとなります。
捜査関係者によりますと、荷物は関東地方の会社を経由して千葉県内の倉庫に移されていたということです。
警視庁は荷物の運搬に関わるなどした、いずれも中国籍の35歳から51歳の容疑者4人を覚醒剤を密輸した疑いなどで逮捕しました。
警視庁は4人の認否を明らかにしていません。
警視庁は、背後に国際的な薬物の密輸グループが関わっているとみて詳しいいきさつを調べています。
海外の犯罪組織が密輸に関与か
警察庁によりますと、去年1年間に全国で押収された覚醒剤はおよそ290キロで、大規模な摘発があったおととしと比べて減少した一方、密輸に関わったとして検挙されたのは170人余りと、およそ2倍に増加しました。
海外からの宅配便や貨物に紛れ込ませて密輸する手口が多く、警察当局は、新型コロナウイルスによる入国制限が緩和され、海外からの物流が活発になっていることが背景にあるとみています。
日本国内での覚醒剤の末端価格は、1グラム6万円余りと、大麻やコカインといった違法薬物と比べて高値で取り引きされていて、警察当局は、海外の犯罪組織が密輸に関与している可能性が高いとみて、警戒を強化しています。
貨物船から覚醒剤粉末か 約700キロ押収 末端価格約430億円 - nhk.or.jp
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