米 メルクは6日、政府が処方薬の価格を製薬各社と交渉できるようになる法律を巡り、米政府を提訴した。メディケア(高齢者・障害者向け医療保険制度)を利用する患者のコスト削減を目指すこの法律について、同社は「強要に等しい」としている。
メルクは 訴状で、バイデン米大統領が成立させたインフレ抑制法で概説されている交渉プロセスは違憲だと主張。このプロセスは政府が希望価格を一方的に強いることができる「いかさま」だとし、同社が関わる交渉に対する裁判所の停止措置を求めている。
こうした交渉により政府は巨額の資金を節減できるとみられ、カイザー・ファミリー財団によると、その額は2031年までに1000億ドル(約14兆円)近くに上ると見積もられている。ただし、製薬業界はこれにより利益が打撃を受け、新薬研究に影響が及ぶとこれまで警告している。
原題: Merck Sues US, Calling Biden Move to Cut Drug Prices ‘Extortion’(抜粋)
メルクが米国を提訴、処方薬価格引き下げの動きは「強要」と主張 - ブルームバーグ
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