国際通貨基金(IMF)のチーフエコノミスト、ピエールオリビエ・グランシャ氏は25日、黒海を通じたウクライナからの安全な穀物輸送を保証する輸出合意からロシアが離脱したことで、世界の穀物価格は最大15%上昇する可能性があるとの見通しを示した。
グランシャ氏は記者団に対し、「輸出合意がこの1年、世界への十分な穀物供給を確実にする上で非常に有益だったことは極めて明白だ」と指摘。その上で「同じ力学が逆に働き、食糧価格に上昇圧力がかかる公算が大きい」と語った。
IMFは今回のロシアの行動の影響に関する予測をなお評価中だが、穀物価格の10%から15%の上昇という範囲は「妥当な推定だ」とグランシャ氏は述べた。
ロシアがウクライナのドナウ川沿いの港を攻撃した事態を受けて、小麦とトウモロコシの先物価格は24日に急騰した。
シカゴ小麦先物、5カ月ぶり高値-ロシアがドナウ川沿いの港を攻撃
原題: IMF Sees Grain Prices Rising Up to 15% From Black Sea Deal Halt(抜粋)
世界の穀物価格は最大15%上昇も、ロシアの輸出合意離脱で-IMF - ブルームバーグ
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