東京都内の新築マンション価格が1-6月に過去最高を塗り替えた。高級物件人気などに伴う値上がり傾向に拍車がかかっている。
不動産経済研究所によると、東京23区内の新築マンション平均価格は1-6月に前年同期比60%上昇し、1億2960万円となった。同研究所が集計を開始した1973年以降で、価格はこれまでの記録を更新した。
不動産経済研究所の上席主任研究員、松田忠司氏は「ここまで極端な価格になることはない」と述べ、その理由として東京都心で年初に一握りの高価な物件が売り出されたことがこうした値上がりの要因だと説明。
「全体で見た場合は緩やかに上昇するという流れが続いている」と語った。
30年余り前の不動産バブル崩壊以来、低迷が続いていた日本の不動産価格は、人件費や原材料費の高騰で上昇。供給は減っており、東京23区の発売戸数は1-6月に9%減少した。
松田氏は東京都心部の地価の高さと高級マンションの売れ行きの好調さにも言及。富裕層の生活習慣が変化し、アジアの富裕層が物件購入のため日本を訪れるようになったことから、都心部での高級住宅開発が増えている。
首都圏の新築マンション価格も1-6月の平均で8870万円に上昇。歴史的な高値となった。
原題: Tokyo New Condo Prices Surge 60% to a Record in First Half (抜粋)
東京23区の新築マンション平均価格、1億円超え-1年で60%上昇 - ブルームバーグ
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