XRPの価格は、リップル訴訟の画期的な判決の同日に驚異的な100%の上昇を記録したが、買い手はこの利益を維持するのに苦労している。
価格上昇は、ニューヨーク州南部地区連邦裁判所のアナリサ・トーレス判事が、リップルに対する米証券取引委員会（SEC）の訴訟で、XRPの個人投資家への販売ではXRPは証券に当たらないと判断した。
XRPへの関心が再燃している一方で、テクニカルなデータとネットワーク利用状況は短期的な調整を示唆している。
ネットワーク利用状況はふるわず？
Coinglassのデータによると、XRP先物契約の未決済建玉、つまり資産に対する賭けの総額は、2021年11月以来の最高水準に達し、7月20日に11億9000万ドルを記録した。XRPの現物取引量が増加し、ビットコインやイーサリアムを上回り、ジェミナイやコインベースなどの米国の取引所がXRPを再上場させ、市場のセンチメントを一層高めた。
これらの好調な動きにもかかわらず、ネットワーク活動は同様の増加を見せていない。XRPレジャー上の取引数は1年以上にわたって一定であり、新たなエンティティがネットワークに積極的に参加することが少ないことを示している。
XRPレジャーは、リップルラボによって作られたブロックチェーンベースの分散型台帳技術（DLT）で、XRPはネットワーク上の支払トークンとして、またブロックチェーンを保護するために使用されている。
SECに対する訴訟で一部勝訴したリップルは、メタバースプロジェクト、フューチャーバースへの5,400万ドルの投資に参加することを皮切りに、XRPレジャーの採用を促進するための努力を強化している。
リップルはまた、低コストのグローバル決済を促進するという当初のビジョンに沿って、銀行との関係を再確立することを目指している。これらはおそらくXRPレジャーのネットワーク成長を促進し、市場に対するポジティブな触媒となるだろう。
XRP/USD価格分析
XRP/USDの価格分析から見ると、XRP/USDペアは2018年のピーク以来の長期的な下降トレンドラインからなるレジスタンスに直面している。週間終値がここを突破できれば、投資家のセンチメントを強化し、下降トレンドに終止符を打つことになるだろう。
もし買い手が強気の勢いを維持できなければ、XRP/USDはおそらく0.54ドル付近のサポートまで再び反落することになるだろう。
XRP/BTCペアもまた、0.00002533 BTCと0.00003341 BTCの間の長期的なレジスタンスレベルに張り付いている。買い手は2019年以来、このレベルを超える動きを見せていない。このレベルでのサポートを築くことができなければ、ペアはおそらく0.00001555BTC付近のサポートを再訪する可能性がある。
ペアが0.00002057 BTCの50週間移動平均線または0.00001913 BTCの200週間移動平均線でサポートを見つけた場合、この調整は強気のサインとみなせるだろう。
XRPの先物の未決済建玉は10億ドル以上という2年ぶりのピークに達している。したがって、XRPは短期において大きなボラティリティを示す可能性が高い。
SECとの訴訟の画期的な判決以降、長期または短期の注文に対する相対的な需要を示す永久スワップの資金調達率は、ほとんどのトレーダーがロングポジションを追加したことを示しており、過剰レバレッジの買い手の清算レベルを狙った調整の可能性を再び高まっている。
規制上の前向きな前進、技術的な進歩、個人投資家を中心とするユーザーの間でのトークンの人気を考えると、XRPの長期的なネガティブトレンドは、XRPの主流採用に関連するポジティブな触媒の到来により、数週間以内に終わる可能性が高いだろう。
翻訳・編集 コインテレグラフジャパン
本記事の見識や解釈は著者によるものであり、コインテレグラフの見解を反映するものとは限りません。この記事には投資助言や推奨事項は含まれていません。すべての投資や取引にはリスクが伴い、読者は自分でリサーチを行って決定してください。
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