不動産価格は今後も上がり続ける―。大手デベロッパー、野村不動産グループの調査でそう答えた人が4割を超えて、調査開始以来、過去最高になった。終わりの見えない物価上昇や人件費の高騰などが影響しているという。
不動産仲介などを手掛ける野村不動産ソリューションズが7月に実施した「住宅購入に関する意識調査」で明らかになった。同調査は平成23年以降、年2回実施している。
調査では、「今後の不動産価格はどうなると思いますか」の問いに対して、42.0%が「上がると思う」と回答。前回の1月調査から6.4ポイントの大幅上昇となり、調査開始以来、最高となった。
その理由としては「あらゆるものの、値段が上がっているから」「新築マンションの価格は、ウクライナ等による材料高騰もあり、数年は影響を受けると思う」「地価の価格と、材料費、人材確保含む人件費の高騰等、不動産の価格が下がる要素は一つもない」などが寄せられた。
このため、「不動産は買い時だと思いますか」の問いに対して、「買い時だと思う」「どちらかと言えば買い時だと思う」が合わせて33.1%と前回から2.5ポイント増え、「買い時だと思わない」は 48.1%で前回から4.4ポイント減った。
同社によると、前回調査時点では、売主と買主の間で(希望)価格の乖離(かいり)が生じていたため、「価格高騰の頭打ち」と感じていた人が多かったようだが、その後、さらなる物価上昇や人件費・資材高騰の影響、また、都市部エリアの再開発などで、価格上昇の余地があるとして、「今後、不動産も値上がりする」と考える人が増えたようだと分析している。
調査は7月3日から16日に不動産の購入を検討中の同社(ノムコム)会員に、インターネットで実施して、1964人から回答を得た。
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