[上海 5日 ロイター] - 中国の国債価格が5日の取引で上昇し、10年債利回りは約4年ぶりの水準に低下した。追加の景気支援策に対する期待が背景。
10年債利回りは2.525%と、2020年4月以来の低水準を付けた。
HSBCのアジアFXストラテジスト、ジンヤン・チェン氏は「中国人民銀行(中央銀行)は為替の安定から金融緩和に軸足を移し始める可能性がある」とし、米連邦準備理事会(FRB)の緩和開始後に中国で利下げが行われると予想した。
過去2年間はFRBの金融引き締めを受けた米中の利回り差拡大で人民元が圧迫され、緩和余地が限られていたが、FRBがハト派転換を示唆する中で人民元は持ち直し、一定の利下げ余地が出てきたと市場関係者は指摘する。
ゴールドマン・サックスのアナリストは、大手銀による最近の預金金利引き下げやFRBのよりハト派的な姿勢を踏まえ、人民銀が今年第1、第3・四半期に政策金利をそれぞれ10ベーシスポイント(bp)引き下げ、第2、第4・四半期に預金準備率(RRR)を25bpずつ引き下げると予想した。
シティグループなどは「早ければ数週間内、今月中」の緩和を予想。シティのアナリストは年内に計20bpの利下げと50bpのRRR引き下げを見込んでいる。
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中国国債価格が上昇、10年債利回り4年ぶり低水準 景気支援に期待 - ロイター (Reuters Japan)
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