イーサリアム（ETH）の価格が、2021年12月以来初めて4,000ドルの大台を突破した。
コインマーケットキャップのデータによると、3月8日に3,873ドルであったETHは、この24時間で4％超上昇し、ビットスタンプでの価格が4003ドルを記録した。年初来では74％上昇となった。イーサリアムの次期アップデート「デンクン（Dencun）」や、米証券取引委員会（SEC）による現物型イーサリアム上場投資信託（ETF）の承認の可能性が、価格上昇を後押ししていると見られる。
The next in line for a potential all-time high test is #Ethereum.
Why?
- Dencun upgrade.
- Potential Spot ETH ETF approval.Crucial resistance is approaching, but the $BTC pair has barely moved.
We'll likely see more strength coming from this asset. pic.twitter.com/LyWh8ht9ow
— Michaël van de Poppe (@CryptoMichNL) March 6, 2024
3月8日に上昇トレンドを再開したETHは、ビットコイン（BTC）が6万8000ドルを取り戻す中、心理的な節目である4,000ドルに向けて着実に進んだ。
デンクン・アップデートは、イーサリアムネットワークにとって「マージ」以来の最大の改善であり、「プロト・ダンクシャーディング」を導入するEIP-4844などのイーサリアム改善提案（EIP）を実装することを目的としている。これにより、ブロックチェーンがデータの一部をオフチェーンに保管し、取引処理を簡素化し、イーサリアムのレイヤー2チェーンやロールアップの取引速度を上げ、コストを削減する。
イーサリアムの開発者たちは、デンクンのメインネットを3月13日に稼働させる予定だ。
また、SECが現物型イーサリアムETF申請を承認することへの期待も、ETH価格のパフォーマンスを押し上げる要因となっている。ブラックロックやフィデリティからの現物型イーサリアムETF申請について、規制当局が決定を延期したにもかかわらず、市場参加者は近いうちに承認されることを期待している。
SECは、ビットコインETFの場合と同様に、特定の事業者に不当な利益を与えないように、すべてのイーサリアムETF申請を同時に決定を下すと予想されている。イーサリアムETFを許可または拒否するSECの法定期限は5月23日に設定されている。
ブルームバーグのETFアナリスト、ジェームス・セイファート氏は、SECがビットコインETFの申請を処理したときよりも、イーサリアムETFの申請を迅速に処理すると考えている。セイファート氏は2月7日の投稿で、「5月23日がイーサリアムETFにとって唯一重要な日である」とのべた。
現物型ビットコインETFが市場デビュー以来の大きく成功している。そのため、現物型イーサリアムETFも同様のパフォーマンスが期待され、時価総額で2番目に大きい仮想通貨への資金流入が増えると予想されている。
レンジプロトコルの共同創業者兼CEOであるシッダース・ラルワニ氏は、ビットコインの最近の最高値更新から注目が薄れると、機関投資家がイーサリアムへの投資をさらに増やすだろうとコインテレグラフに語った。「ビットコインからの注目がイーサリアムETFの可能性に移ると、流動性は高水準で再編され、るだろう。全体として、機関投資家がイーサリアムにより大きなポジションを取るのは時間の問題だ」とラルワニ氏はのべた。
翻訳・編集 コインテレグラフジャパン
本記事の見識や解釈は著者によるものであり、コインテレグラフの見解を反映するものとは限りません。この記事には投資助言や推奨事項は含まれていません。すべての投資や取引にはリスクが伴い、読者は自身でリサーチを行って決定してください。
イーサリアム価格が一時4000ドル突破 2021年12月以来の水準 - コインテレグラフ・ジャパン（ビットコイン、仮想通貨、ブロックチェーンのニュース）
Read More
No comments:
Post a Comment