日本自動車輸入組合(JAIA)が6日発表した2月の輸入車新規登録台数によると、外国メーカー乗用車の価格帯別で400万円未満が前年同月比6・9%増の4395台と31カ月ぶりにプラスに転じた。一部車種の好調などが寄与した。一方で400万円以上1000万円未満、1000万円以上の価格帯はともに減少。一部メーカーの販売の大幅減や海上輸送状況の悪化などが響き、外国メーカー車の総台数は同6・5%減の1万7951台と2カ月連続の減少となった。
400万円以上1000万円未満の価格帯は2カ月連続の減少となる同9・3%減の9893台。1000万円以上は18カ月ぶりの減少となる同1・4%減の2998台となった。ただ、1000万円以上の中でも2000万円以上の車種は増加しており、「高価格帯車種の購買意欲は維持されている」(JAIA)という。
ブランド別ではメルセデス・ベンツが24カ月連続で首位を維持した。高価格帯車種が好調なポルシェやランドローバー、フェラーリなど5ブランドが2月単月としての過去最高を更新した。
車種別では電気自動車(EV)が同4・1%減の1713台で3カ月ぶりの減少となったものの、外国メーカー車全体に占めるシェアは同0・2ポイント上昇し9・5%となった。欧州やアジアのメーカーで新車種の市場投入があり、JAIAは「今後も堅調な需要が期待される」としている。中国のEV大手、比亜迪(BYD)は同3・3倍の183台だった。
低価格帯「輸入車」販売、31カ月ぶりプラスの背景|ニュースイッチ by 日刊工業新聞社 - ニュースイッチ Newswitch
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