こんにちは、エディターの昼田です。
ニット/メヤメ
服を手放して、少しでもお金が入ってくるなら、そりゃ嬉しいですよね。
けれど、1000枚手放したんでこれは言い切りますよ。
1万円で買った服が1万円で売れるなんてこと、滅多にないです。洋服の場合、たとえハイブランドであっても、新品であっても、コラボ商品であっても、定価以上の価格で売れる(買い取ってもらえる)ことはほとんどなく、目が飛び出るようなプライスに化けるのはごくごく一部の話だなと実感しています。
それでいうと、忘れられない思い出が一つ。
新品のニットを某買い取りショップに持って行った時のこと。
定価は3万円ほど、人気のブランド、新品、しかもタグつきですよ。大きなダメージもなし。しめしめ、これは1万円くらいにはなるのでは!? と期待に胸を膨らませていたら
買取価格はなんと10円!
「じゅ、じゅ、じゅ10円〜!?」
唖然としながらも「わ、わかりました……」と10円を受け取って帰りましたけど、のちに夫が
「10円でよく売ろうと思ったね? 持って帰ろうと思わなかったの?」
冷静に考えたらそうだよなと。雨の中、自転車でわざわざ売りに行った私の労力も時間を考えると10円って……。査定理由を私なりに考察すると
・売るタイミングが悪かった
(ニットならハイシーズンの直前、8〜9月がベスト)
・認知度の低いブランドだった
(ファッション業界的には人気でも、市場の認知度は低かった)
でしょうか。こんな経験は山ほどあります。
買取価格にがっかりしつづけて、今は服の市場価値をこう考えるようになりました。
1万円の服は、買った瞬間に、1万円の価値は失われている。
1万円の価値があると思っていること自体が、もはや幻想なのかもしれません。
これは高かったから捨てられない、という服。3万円もしたんだから! と手放せずにいるかもしれませんが、もはやたいして市場価値はないんですよ、悲しいことに。買った瞬間から価値が目減りする。「高く買った服にそれなりの価値がある」という思い込みの方を捨てたほうがいいのかもしれません。
服は新築の家と一緒だなと思います。
じゃ、市場価値が高いものってなんだろう?
私の経験では、以下の二つがダントツに高く売れました。
「高く」というのは、それなりに愛用したけれど購入金額と同じくらいで売れたものという観点でお話ししますね。
一つ目が、限定ものの時計。
オメガの人気モデル「スピードマスター・プロフェッショナル」。
しかもアポロ11号の月面着陸30周年を記念した限定モデルです。
義理の父が25年前に購入したもので、当時の価格で約40万だったとか。夫が譲り受け、私もたまに愛用していたのですが思い切って手放すことに。
てはじめにバッグから貴金属まで広く取り扱うA社に査定してもらったところ、買取価格は25万円でした。「それならいいです」と帰ろうとしたら、慌てて店員さんが価格を上乗せしてくれて(笑)、最終的にご提示いただいたのが40万でした。
どういう査定基準なんだろう? と思いながらも、時計買取専門店B社に査定してもらったところ45万! こちらのお店で即決しました。
高く買い取ってもらえた理由を私なりに解釈すると、これらの条件が揃っていたからかもしれません。
・オメガというメジャーなブランド
(近年は買取価格が上がっているらしいです)
・生産本数が限られた限定商品だった
・保証書などの付属品が一式揃っていた
3万の新品ニットの買い取り価格は10円!? 一番高く売れたものはこの2つ【エディター昼田祥子】 | ファッションエディター昼田 ... - mi-mollet(ミモレ)
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