2つ目の理由は、昨今の原材料費やエネルギーコストの高騰だ。軽量化のための高張力鋼板の使用や、CO2排出抑制を目的とした環境/低燃費技術の採用が、価格をますます押し上げた。
先進安全装備の充実などを考えると、今のクルマが一概に割高とはいえない。しかし、ステップワゴンやノア/ヴォクシーが「乗り出し400万円」となれば、いかに安全で魅力的でも、出費の重なるファミリーユーザーが気軽に買えるクルマではないだろう。
そんなこともあって、コンパクトミニバンのフリードやシエンタが注目された。
世代(2代目)フリードは2016年からのロングセラーとなった(写真:本田技研工業)
ガソリン車であれば200万円台前半のグレードもあり、2005年ごろまでのステップワゴンやノア/ヴォクシーと同じ価格感で買えるためだ。
そんな中、2024年5月9日に8年ぶりのモデルチェンジとなる、新型フリードの内外装などが公開。翌日には、価格やWLTCモード燃費も明らかになり、販売店では予約受注を開始した。そこで、新型フリードの価格や燃費を詳しく見ていき、シエンタと比較したい。
ベース価格は233万900円から250万8000円に
新型フリードのグレード構成は、従来の標準ボディに相当する「エアー」と、SUVの「クロスター」に大別される。
左がフリード クロスター、右がフリード エアー(写真:本田技研工業)
エアーには3列シートの6人乗りと7人乗り、クロスターには6人乗りと、2列シートで荷室の広い5人乗りを用意。パワーユニットは、1.5リッターのガソリンエンジンと、それに電気モーターを加えたハイブリッドのe:HEVがある。
注目されるのは、その価格だ。近年のクルマは、前述の通り全般的に値上がり基調にあり、この3代目フリードも例外ではない。
従来型では、もっとも安価なG(6人乗りガソリン車)は、233万900円であった。それが新型では、同等のエア(6人乗りガソリン車)で250万8000円だと、17万7100円もの値上げとなった。ただし、新旧フリードを比べると装備や仕様が異なる。
新型フリードの価格/装備/燃費をシエンタと比較 - 東洋経済オンライン
Read More
No comments:
Post a Comment