農林水産省が12日、都内で開いたコメの需給状況に関する意見交換会には、生産者や卸売業者、それに食品会社などが参加しました。
この中で農林水産省の担当者は、流通段階のコメの在庫は一定の水準を確保できているものの、JAグループなどが卸売業者に販売した去年産のコメの価格は、前の年より1割程度高くなっていることなどを説明しました。
また、卸売業者からは、価格が値上がりする中でも家庭向けの販売が順調なほか、インバウンド需要もあって外食向けの販売も好調だといったことが報告されました。
一方で、供給については、去年の猛暑の影響でコメの品質が低下したことから流通量が比較的少なく、卸売業者の間で必要な量を調達し合う「スポット」と呼ばれる取り引きでは、価格が高騰していて、特に低価格帯のコメは不足気味となっていることなどが説明されました。
会議のあと、参加した卸売業者は、「全体としては足りているが、一部の銘柄で在庫が少なくなっている。取引先の要望どおりのものは出せなくても、調整しながら売っていきたい」と話していました。
また、別の卸売業者は、「ことしは在庫が厳しく、新規の客には対応できない状況だ。新米も、引き合いが強く関係者一同で心待ちにしている」と話していました。
コメの価格が上昇 “低価格帯が不足気味”報告も | NHK - nhk.or.jp
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