金価格は年内に再び1トロイオンス=1900ドルに浮上する可能性がある。一方、その後はインフレ高進による金利高に上値を抑えられる可能性があるという。クレディ・スイスが分析した。
23日開催のオンライン会議の様子を貴金属などの調査を手掛けるキトコが伝えた。
クレディ・スイスのアナリストは実質金利が依然としてマイナスの領域にあり、この状況はすぐには変わらないと予想。金価格は当面、もち合いで推移するとし、年内に再度1900ドルに浮上する可能性があるとの見方を示した。
一方、同行のエコノミストはその先の数年間について、インフレがより高い水準で安定し、名目金利と実質金利がともに押し上げられると予想する。
過去10年間のインフレ率は約1.7%だったが、今後10年間は約3%で推移する可能性があると予想。5年後の短期の中立金利が3.5%になっていても不思議ではないと述べた。
インフレ圧力が一時的ではないことが明らかになれば、市場は短期金利の上昇を期待するようになる。これは金やその他の多くの資産にとって主要なリスクになるという。
金価格の推移
23日のニューヨーク商品取引所(COMEX)で金先物は反発。取引の中心である8月限は前日比6.0ドル(0.34%)高の1783.4ドルで取引を終えた。
金価格は今月1日に1919.2ドルまで上昇し、今年1月以来約5カ月ぶりの高値を付けた。しかし、米早期利上げ観測が浮上すると急速に値を下げる展開となり、18日に1761.2ドルの直近の安値を付けている。
金価格、年内に1900ドルに浮上も その先金利高が重しになる可能性—調査 - IG
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