今回は基本戦略の1つである「製品(商品)・価格戦略」について解説します。戦略を策定する理由や、商品戦略・価格戦略にどのような設定方法があるかなどを詳しく説明していきます。 Contents 1. 製品と商品の違い ・製品とは ・商品とは 2. 顧客とお客さまの違い 3. 戦略と戦術の違い ・戦略とは ・戦術とは ・なぜ戦略を策定するのか 4. 商品戦略 ・コンセプト ・商品自体 ・商品の付帯機能 5. 価格戦略 ・一般価格設定 戦略の解説に入る前に、これから使用する言葉の意味を統一しておきます。
製品と商品の違い
製品や商品という言葉をよく耳にすると思います。しかし「製品と商品の違いは?」と聞かれると、答えるのは案外難しいですよね。 ■ 製品とは 製造工程から出荷するまでの品物のことを製品と呼びます。基本的に製品も商品も同じですが、見る立場や段階によって呼び方が変わると思ってください。 ■ 商品とは 仕入れから販売される品物のことを商品と呼びます。原料を加工して製造されるものは製品、製造されないものは商品と呼びます。農産物や水産物は加工して製造しているものではないため、商品と呼びます。 「卒塔婆屋さん」のように、製造から販売まで行っている企業の場合は製品と商品が混在していますが、ECサイトでは品物を販売しているので、今後は商品で統一します。
顧客とお客さまの違いについて
「顧客」と「お客さま」という言葉は曖昧に使われがちですが、厳密には「顧客」の「顧」とは「かえりみる」という意味合いから「2回目以降購入したお客さま」という意味になります。 新規顧客、既存顧客などと呼ばれることもあり、「顧客」でも「お客さま」でも通常は問題ありません。しかし、計画書段階ではまだ商品の購入に至っていないため、「お客さま」に統一します。
戦略と戦術の違いについて
「戦略」や「戦術」といった言葉はビジネスの場で度々使われます。ただ、両者についてなんとなくわかるものの、違いについて誤って認識している場合もありますので、整理しておきましょう。 ■ 戦略とは 戦略とは「目的達成に向けた、大局的な視点での方向性」のことで、企業では経営者や役員レベルの人が考えるべき内容です。 ■ 戦術とは 戦術とは「目的達成に向け、戦略に則した具体的な作戦・施策」で、企業では部・課・担当者レベルの人が取り組むべき内容です。 会社としての目的があり、目的を達成するために複数の戦略があり、各戦略にいくつかの戦術があるといったように、戦略・戦術は親子関係のように必ずつながっています。 ■ なぜ戦略を策定するのか 戦略がなければ、当然戦術を立案することはできません。戦術とは「何をするのか」という具体的な施策のため、戦略がなければ「何をして良いのか」「何から手を付けたら良いのか」がわからず、前に進むことができません。また、施策に対する効果を途中で検証することもできません。 ビジネスでは結果を出さなければならないので、何も考えずに突き進むのは危険です。まず何か施策を行い、検証するにしても、方向性や戦略は必要不可欠です。 戦略が立てられれば、具体的な施策に落とし込むこともでき、検証やその後の軌道修正も筋が通ったものになります。
ユーザーに自社の価値を見いだしてもらうには?製品と価格の明確な戦略を立てる【製品・価格戦略検討フェーズ】(ネットショップ担当者フォーラム) - Yahoo!ニュース
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