急激に進む円安。10月には一時1ドル150円を超え話題を集めた。その影響か、米Appleも新型iPadの発表に合わせ「iPad Air」(第5世代)と「iPad mini」(第6世代)を値上げ。他にも「ライセンスコストが増加した」として、「Apple Music」といったサブスクリプションの料金をグローバルで値上げした。
11月には他にもさまざまな企業がITサービスやハードウェアを値上げする予定だ。本記事では、11月からITサービス・ハードウェアの価格を変更する3社の情報をまとめる。
オーテクはネックスピーカーなど値上げ
オーディオテクニカは、ワイヤレスネックスピーカーやターンテーブルなど41製品を11月1日に値上げする。値上げ額は現行価格から7〜25%。
理由については「昨今の原材料高騰および物流コストが大幅に上昇したため」「一部の製品において現行価格を維持することが非常に困難な状況となった」としている。同社は6月にも一部製品を値上げしていた。
参考記事:オーディオテクニカ、11月から41製品を最大25%値上げ 6月に続き
キヤノンも業務用カメラなど値上げ
キヤノンマーケティングジャパンは、業務用ビデオカメラや双眼鏡、レンズ交換式カメラ、交換用レンズなど67製品を11月4日に値上げする。値上げ額は商品ごとに異なる。例えばミラーレスカメラ「EOS R3」(オープンプライス)の場合、公式ECサイトでの販売価格は74万8000円だが、11月4日以降は85万8000円になる。
「これまで商品価格の維持に最大限努めてきたが、企業努力による対応のみでは価格を維持することが困難な状況に至った」(キヤノンマーケティングジャパン)という。
参考記事:キヤノン、67商品を値上げ 11月4日から 「EOS R3」は15%近く上昇
YouTube Premiumも値上げ 既存加入者は11月下旬の請求から
米Googleは、YouTubeの有料プラン「YouTube Premium」のファミリー向けプランを10月21日までに値上げした。これまでは1780円だったが、値上げ後は2280円に。新規加入者向けの価格変更は完了しており、既存加入者については11月22日以降の請求から新料金を適用する。
参考記事:YouTube Premium、ファミリープラン値上げ 1780円→2280円に
円安いつまで 27日時点では145円台
10月21日には政府が再度の為替介入に踏み切ったとマスコミ各社が報じている。一時は1ドル150円を超えたが、27日時点では145円台に落ち着いている。とはいえ、事態が全て元通りになったわけではない。すでに多くの企業・消費者がこの円安に振り回されている。今後の行方も注視が必要だろう。
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