米電気自動車(EV)メーカーのテスラは、中国で生産する2つのモデルの価格を引き下げた。世界最大規模の中国EV市場全体の成長が鈍化する中、さらなる値下げに拍車をかける可能性がある。
テスラの公式サイトによると、セダン「モデル3」の最低価格は5.9%値下げされ、24万5900元(約498万円)となった。スポーツタイプ多目的車(SUV)「モデルY」の最低価格は25万8900元と、従来の26万6400元から2.8%引き下げられた。
テスラは2023年1月に業界全体の価格引き下げの口火を切っており、今回の動きはライバルにさらなる値下げ圧力をかける可能性がある。小鵬汽車や比亜迪(BYD)など中国メーカーや独フォルクスワーゲン(VW)などグローバルメーカーはいずれも、市場のポジションを守るために年間を通して値下げを余儀なくされた。23年に年間販売目標を達成できた中国自動車メーカーは全体の約3分の1にとどまった。
UBSグループのアナリスト、ポール・ゴン氏は今年に入ってからのイベントで、「中国の自動車メーカーとテスラの差はかつてないほど小さくなっている」と指摘。販売において主ににモデル3とモデルYのみに頼るテスラは、購入者を引き付けるために値下げすることが増えている。
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原題:Tesla Cuts China Prices as World’s Biggest EV Market Slows (1) (抜粋)
--取材協力:Danny Lee.
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著者:Bloomberg News
テスラ、中国で2モデルの販売価格を引き下げ - 東洋経済オンライン
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