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Wednesday, May 29, 2024

サービス価格上昇 値上げは変動見られなかったものまで ロードサービス 家事代行 自動車教習… 理由や見通しは? - nhk.or.jp

値上げが相次いできましたが、これまで価格変動があまり見られなかったサービスの価格にも上昇の動きが出てきました。民営家賃、理髪料、PTA会費、私立の中学校授業料など「岩盤サービス価格」と呼ばれるものです。このうちロードサービスの中には2倍近くになった作業もあります。これらの具体的な品目のほか、今後の価格上昇の動きについて専門家の見方をまとめました。

消費者物価指数(4月) サービス価格の動向は

家庭で消費するモノやサービスの値動きをみる4月の消費者物価指数は、天候による変動が大きい生鮮食品を除いた指数が、去年の同じ月より2.2%上昇しました。「生鮮食品を除く食料」は、去年の同じ月より3.5%の上昇で、上昇率は前の月から1.1ポイント縮小しています。

総務省
「食料の上昇は緩やかになってきている。一方、サービスの価格は宿泊料を中心に上昇していて、賃上げによる人件費の上昇の影響を注視していく」

「岩盤サービス価格」変動率2%以内が…

今後の物価の上昇をみるうえで賃金との連動が高いとされる「サービス価格」の動向が注目されます。

「岩盤サービス価格」28品目

民営家賃 持家の帰属家賃 植木職手間代 大工手間代
家事代行料 モップレンタル料 自動車整備費* 車庫借料
駐車料金 ロードサービス料 理髪料 カット代
エステティック料金 葬儀料 マッサージ料金 人間ドック受診料
小学校のPTA会費 中学校のPTA会費 私立の中学校授業料 私立の大学授業料
私立の短期大学授業料 書道の講習料 音楽の講習料 自動車教習料
映画観覧料 ゴルフ練習料金 写真撮影代 獣医代

*定期点検

民間のシンクタンク「みずほリサーチ&テクノロジーズ」は、「サービス」の価格のうち、2000年以降に前年の同じ月と比較した上昇や下落の変動率がほとんどのケースで2%以内となってきた28の品目を「岩盤サービス価格」と位置づけてきました。

これらの品目はバブル期までは大幅に上昇する傾向が続いていましたが、1990年代後半以降は価格の変動があまりみられなくなりました。

「岩盤サービス価格」の4月の上昇率は▽「ロードサービス料」が74.1%、▽「家事代行料」が8.5%、▽「自動車教習料」が1.5%、▽「マッサージ料金」が1.5%▽「理髪料」が1.4%、▽「私立の大学授業料」が0.4%、▽「民営家賃」が0.3%などとなっています。

15年ぶりの値上げ ロードサービス料金

JAF・「日本自動車連盟」は、車の故障やトラブルに対応するロードサービスの料金が必要な機材の価格や燃料代、それに人件費などが上昇しコストが膨らんでいるとして4月から引き上げました。

JAF・によりますと、実質的には会員でない人の料金が値上げされたかたちで、消費税率の引き上げを除くと2009年以来15年ぶりだということです。

バッテリー上がり65% スペアタイヤに交換93%値上げ

具体的にはいずれも午前8時から午後8時までの一般道の場合では、▼「バッテリー上がり」は2万1700円と8500円あまり、率にして65%引き上げられたほか、▼「スペアタイヤへの交換」は1本の場合、2万1700円と1万円あまり率にして93%値上げされました。

また、車の機能が高度化し1件あたりの作業時間も長くなる傾向があるため、これまでの料金では採算があわなくなる可能性があるとして今回、値上げが必要だと判断したといいます。

ロードサービス除く上昇率 前月比0.3ポイント上昇

シンクタンクによりますと28品目は上昇率の単純平均は、4.0%となり、3月の1.1%から大幅に上がりました。「ロードサービス料」の大幅な上昇が全体を押し上げた形ですが、「ロードサービス料」を除いた上昇率の単純平均は1.4%と3月よりも0.3ポイント上がっています。

“デフレからの脱却に現実味”

「みずほリサーチ&テクノロジーズ」 河田皓史 主席エコノミスト
「賃上げが進む中で、価格転嫁に前向きな動きが少しずつ広がっていると評価することができる。持続的なインフレを実現するためには、『岩盤サービス価格』も含めサービス価格が賃金の上昇と相互に連関するような形で上がることが必要で、まだ道半ばではあるものの回り始めてきている状況だ。デフレからの完全脱却が少しづつ現実味を帯びてきていると感じる」

“円安はタイムラグを経て物価反映”

そのうえで今後の物価の動向については、政府が電気代と都市ガス代の負担軽減措置を5月の使用分まででいったん終了するほか、円安による輸入価格の上昇などが影響するとしています。

河田皓史 主席エコノミスト
「足もとの円安は、半年から1年くらいのタイムラグを経て食料品や家電などの値上げを通じて徐々に物価に反映され、ことし秋ごろには2%台後半まで高まると予想する。賃上げの成果は夏ごろには出てくるが、物価上昇も高止まり、実質賃金は強くない」

企業向けサービス 32年7か月ぶりの高い上昇率

日銀が発表したトラックの輸送代や機械の修理代など企業向けのサービス価格の4月の速報値は、2015年の平均を100とした指数で111.9となり、前の年の同じ月から2.8%上昇しました。
これは消費税率の引き上げの影響を受けた期間を除くと、1991年9月に3.2%を記録して以来、32年7か月ぶりの高い上昇率となります。

企業の間では、物価上昇や人手不足を背景に賃上げの動きが広がっていて、日銀は「人件費の上昇分を価格に上乗せする動きが見られる」としています。

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